出版社内容情報
権力は我々を飼いならしている。著者生誕百年、現代思想の名著ついに新訳。フランス革命を境に、社会や体制に反抗する者への刑罰は、支配者が権力を誇示する苛烈な身体刑から、監視と規律を基本とする「監獄」への収容へと変わっていく。それは支配や統治に柔順な個人を作る過程でもあった。権力の捉え方を一変させた記念碑的著作にして、AIなどによって高度化する統治下に生きる現代人の必読書。
【目次】
内容説明
我々はいかに権力に飼いならされてきたのか。権力の捉え方を一変させた、フランス現代思想の巨人による記念碑的著作。半世紀の研究の成果を盛り込み、著者生誕百年を機についに新訳。
目次
第一部 身体刑(受刑者の身体;身体刑の華々しさ)
第二部 処罰(一般化される処罰;刑罰の穏やかさ)
第三部 規律(柔順な身体;よき訓育の手段;パノプティコン)
第四部 監獄(完璧で厳格な制度;違法行為と非行性;監獄的なもの)
著者等紹介
慎改康之[シンカイヤスユキ]
1966年生れ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程中途退学、フランス社会科学高等研究院博士課程修了。明治学院大学文学部フランス文学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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燃えつきた棒
38
最初、僕は自分が本書を、10月10日に日仏会館で開催されるイベント「ミシェル・フーコーと哲学・政治・社会──生誕100年記念シンポジウム」に参加するために読んでいるのだと思っていた。 また、先日、慎改氏の『ミシェル・フーコー 自己から脱け出すための哲学』 (岩波新書)の感想で書いたように、慎改氏の『監獄の誕生』の読解と僕のそれとは解釈が異なるので、慎改氏が新訳とその解説によって、どのような読解を展開しているのか確認する意味もあった。 だが、本当は、それだけではなく、怠惰という僕が犯した罪とそれに対する→2026/10/08
キャラ
0
いろいろと批判されがちな本書だが、史学的誠実さに徹するというより、”監獄”に象徴される言表、権力と認識の生産の関係について仮説を提示するために、無理矢理なところが生じているといったところ。フーコー自身は示唆に富めばいいと割り切っている書物だと思う。2026/10/12
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