言葉と物―人文科学の考古学 (新装版)

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言葉と物―人文科学の考古学 (新装版)

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  • サイズ A5判/ページ数 522p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105067083
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0010

出版社内容情報

近代になって登場した「人間」は、いずれ終焉を迎えるだろう――。20世紀の文化人に大きな衝撃をもたらした、今なお革命的思想書。

内容説明

17世紀のベラスケスの名画「侍女たち」は、「人間」の不在を表現している。「人間」は、じつは近代になってから登場したものであり、それは時代に規定される知の枠組みである“エピステーメー”の歴史的変容によって、いずれ終焉を迎えるだろう―。古典主義時代の博物学、富の分析、一般文法の三領域が、近代の生物学、経済学、文献学へと変遷し、そこから人間諸科学が誕生するにいたる過程を、豊富な実証と精密な論理で説き明かす。20世紀の西欧思想界を大きく揺るがし、いまなお人々を魅了する革命的思想書。

目次

第1部(侍女たち;世界という散文;表象すること;語ること;分類すること;交換すること)
第2部(表象の限界;労働、生命、言語;人間とその分身;人文諸科学)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

89
1966年発刊。1974年翻訳の新装版。フーコーの代表的な著作。修飾語の多いフランス語特有の哲学的用語に手こずりつつ読了。印欧系言語における西欧文化の変遷の考古学的論考。16世紀までの言語が類似に関連する世界が、17世紀初頭古典主義時代と19世紀初めの近代化における不連続性を指摘し、古典主義時代の博物学、一般文法、富の分析、観念学が、近代になり生物学、文献学、経済学、批判哲学に移行したと論じた。第1章でベラスケス「侍女たち」を引用し、近代では生物学でキュヴィエ「比較解剖学講義」を引用。ほぼ理解不能でした。2021/07/04

壱萬参仟縁

47
26年前院生の頃に読んだことがあり、懐かしく手に取った。が、フーコーのは、生政治の方が面白いかな? 高校生は、フランシス・ベーコンの4つのイドラをやっていた。≪幻像≫イドラとなっている(80頁下段)。フーコー流の説明を紹介しても乙なモノ。デカルト、マルブランシュ、スピノザは、想像力を、誤謬の場、数学的真理にさえ到達する能力として分析した(100頁下段)という。カント『純粋理性批判』での分析と比較検討してみたい。「重商主義」が富と貨幣のあいだに設けたのは、漠然とした同一性ではなく、貨幣を富を表象し分析する2022/07/30

roughfractus02

8
考古学的手順で知の変動を探究する本書は文字を見えること(物/可視性)と言うこと(言葉/言表)の関係の痕跡と捉え、先史の遺跡を調査するように歴史を辿る。ベラスケス「ラス・メニーナス」に人間を世界秩序に組み込むカントの認識論的展開を見る著者は、知の持続(エピステーメー)を揺るがす言葉と物の付置の転換を類似の連鎖(中世)、表象の表(タブロー)化(18世紀)、世界を解明する学(生物学、言語学、経済学)を作り出す人間なる枠組(近代)の3つの歴史の付置で描き、その可能性の条件を突きつける「他なる思考」へと読者を誘う。2024/11/23

一郎二郎

4
16世紀まで世界は共感反感で響き合い、言葉は世界の標識だった。ルネッサンス終焉と共に崩壊、言語は表象的記号となる。世界は同一性と相違性により秩序づけられ、博物学、富の分析、一般文法という3者を生む。3者は18世紀末に苦役や死、語りという要素が入り込む事で独立、自身の歴史を持つ擬似先験的存在となる。表象的世界は崩壊、経験的=先観的存在としての人間を生む。人間は思考し得ぬものを思考せねばならぬという法則の内にあり、これは近代の倫理だった。人間が消滅した後残すであろう空虚は、新たな思考が可能となる空間の開示だ。2025/04/18

Akiro OUED

3
生命は死を殺戮するとか、想像力は霊魂と肉体の縫目にあるとか、小説として面白いね。フーコーは、この本に書かれていることを真に受けるな、と暗に言ってる。人間という概念の誕生が、表象の全面的な表現力の喪失をもたらした。イデア論に似ているけど、プラトンには触れていない。なぜか。奇書。2025/03/25

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