ヘミングウェイの妻

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  • サイズ B6判/ページ数 457p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105064716
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

若きヘミングウェイを支えた妻ハドリー。貧しくとも愛に溢れた日々は、葛藤と裏切りに塗れてゆく。全米120万部の大ベストセラー。

二番目の妻と出会う前に、いっそ死んでしまえばよかった――文豪が最も愛した妻の物語。1920年代パリ。若きヘミングウェイと、物心両面で夫を支える最初の妻ハドリーは、貧しくとも愛に溢れた日々を送る。だがフィッツジェラルド夫妻ら裕福で奔放な友人との交遊のなかで、やがてふたりの絆は葛藤と裏切りに塗れてゆく……。史実と文学的想像力が美しく融合した、全米120万部のドラマティックな恋愛長編。

内容説明

若き日のヘミングウェイと、彼を物心両面で支えながら共にパリに渡った最初の妻ハドリー。1920年代のパリ、ふたりは貧しくとも愛に溢れた日々を送っていた。だがフィッツジェラルド夫妻らをはじめ、裕福で奔放な友人との交遊の中で、ふたりの絆はやがて葛藤と裏切りに塗れてゆく…。運命の出会い、出産、そして背信…。史実と大胆な想像力をもって描かれたスリリングな恋愛長編。

著者等紹介

マクレイン,ポーラ[マクレイン,ポーラ] [McLain,Paula]
1965年、カリフォルニア州生まれ。両親が育児を放棄したため、二人の姉妹とともに、さまざまな里親のもとを転々としながら育つ。看護助手やピザ配達などで生計を立てながらミシガン大学で詩作を学び、1999年に最初の詩集を出版。『ヘミングウェイの妻』がベストセラーとなり、映画化も決定している。現在は家族とともにクリーブランドに住み、ニュー・イングランド・カレッジで詩作を教えている

高見浩[タカミヒロシ]
1941年、東京生まれ。出版社勤務を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

77
ヘミングウェイは、61年の生涯において4回結婚している。本書は最初の妻、エリザベス・ハドリー・リチャードソンがヘミングウェイと過ごしたパリ時代(1921年9月結婚、1927年4月離婚)を描いている。冒頭はシカゴでの出会いと結婚するまでの経緯が記されている。結婚した年の12月に二人は大西洋航路の客船で欧州に渡る。ガートルド・スタインやドス・パソス、スコット・フィッツジェラルドなどアメリカから流れ着いた芸術家たちと交流し文筆活動を送るも無名時代を過ごす。夫婦仲は良く、長男ジャック(通称バンビ)の誕生とともに南2020/03/01

キムチ

53
筆者は詩人としてのキャリアありつつも初長編への挑戦作。ヘミングウェイの「移動祝祭日」を拠とし、資料にピン挿しつつ視点ブレを避けるべく執筆したようだ。ほぼ1C前の米国…作中にフィッツジェラルドも登場、影響無きにしもあらずの交流が伺えた。ヘミングウェイ自体、容貌、業績、世界各地を旅し、何につけプンプン臭うキャラ。彼の作品は数点既読にすぎない私には何も言えないが、青臭い時期に人生晩年の萌芽感じる。4人入籍したが、周りには絶えず才、見目に長けたおんなが囲んでいたろう。当作 一人目の妻ハドリーの視点で展開してるが、2025/03/12

雪月花

45
4回結婚したヘミングウェイの最初の妻ハドリーの目線で書かれている小説。史実に基づき、非常に事細かに女性側の心理が描かれているので、ハドリー本人が書いたのかと思うほどだった。ヘミングウェイとの出会いから別れまで、結婚生活は5年半ほどだったが、豪快だが寂しがりやで自分勝手なヘミングウェイを作家デビューする前から献身的に支えたのに、友人だった女性に取られてしまう結末は、なんとも切ない。フィッツジェラルドとの絡みなどもあって、とてもリアルに当時の生活が語られるのも興味深かった。2023/12/14

しろ

12
☆6 ヘミングウェイ『移動祝祭日』の一文、「妻と再会したとき、彼女以外の女を愛する前に、いっそ死んでしまえばよかったと私は思った。」から着想を得て、その第一の妻ハドリー視点から描いたヘミングウェイの物語。作家という難しい相手と結婚したハドリーの幸せだが悲劇的な生活が描かれる。「失われた時代」の人々、フィッツジェラルドなどとの出会いや、そんな彼らの影響で愛人に堕落するヘミングウェイが小説としても事実としても生きている。ヘミングウェイを知るにしても、ひとつの恋愛小説としても読める一冊。2013/09/16

ハルト

8
読了:◎ ヘミングウェイの最初の妻との出会いと別れ。パリの街、時代のまばゆさ、恋のきらめき、青春の輝き。在りし祝祭の日々の遠い灯。彼女が見たヘミングウェイの青年らしい意外なナイーブさや脆さが魅力的に描かれてある、これが真実だったのかもと思わせられるノンフィクションノベルでした。でもヘミングウェイやポーリーンの身勝手さは、ちょっとひどいなあ。2013/10/02

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