出版社内容情報
トーキング・ドラムからコンピューターまで、「情報」を操るあらゆる試みを見つめ直し、世界の本質を問い直す――壮大な文明史。
言葉も、生命も、宇宙さえも――すべては「情報」である! 壮大な文明史。人類は太古からあらゆる手段でメッセージを伝えあってきた。アフリカ奥地のトーキング・ドラムに始まり、文字の発明や辞書製作など古代からの叡智、近代の計算機や遠隔通信技術の開発、そして現代の遺伝子解読や量子力学と情報理論の結合まで、「情報」を操る数多の試みを見つめ直し、壮大なスケールで世界の本質を問い直す。
内容説明
トーキング・ドラムからコンピュータまで、「情報」を操るあらゆる試みを見つめ直し、世界の本質を問い直す―壮大なスケールで描かれた、まったく新しい文明史。英国王立協会ウィントン科学図書賞(2012年)、PEN/E・O・ウィルソン科学文芸賞(2012年)受賞。
目次
太鼓は語る(符号が符号ではない場合)
言葉の永続性(頭の中に辞書はない)
ふたつの単語集(書くことの不確実、文字の不整合)
歯車仕掛けに思考力を投じる(見よ、恍惚たる算術家を)
地球の神経系統(貧弱なる針金数本に何が期待できようか?)
新しい電線、新しい論理(「これほど未知数であるものは、ほかにない」)
情報理論(「わたしが追求しているのは、ただの平凡な脳だ」)
情報的転回(心を築く基礎材料)
エントロピーと悪魔たち(「ものごとをふるい分けることはできません」)
生命を表わす暗号(有機体は卵の中に記されている)
ミーム・プールへ(あなたはわたしの脳に寄生する)
乱雑性とは何か(罪にまみれて)
情報とは物理的である(それはビットより生ず)
洪水のあとに(バベルの壮大な写真帳)
日々の新しき報せ(などなど)
エピローグ(意味の復帰)
著者等紹介
グリック,ジェイムズ[グリック,ジェイムズ][Gleick,James]
1954年、ニューヨーク市生まれ。著書の『カオス―新しい科学をつくる(Chaos:Making a New Science)』はピューリッツァー賞の、『ファインマンさんの愉快な人生(Genius:The Life and Science of Richard Feynman)』は全米図書賞のそれぞれ最終候補作となった。近著の『ニュートンの海―万物の真理を求めて(Isaac Newton)』もまたピューリッツァー賞の最終選考に進んだ。『インフォメーション―情報技術の人類史』で英国王立協会ウィントン科学図書賞(2012年)、PEN/E・O・ウィルソン科学文芸賞(2012年)受賞
楡井浩一[ニレイコウイチ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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