しあわせ中国―盛世2013年

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  • サイズ B6判/ページ数 313p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105063610
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0097

出版社内容情報

二〇一三年、中国は絶大なる繁栄を極めていた。しかし背後に政府の驚くべき計画が……。中国の現実を浮彫りにする衝撃の近未来小説。

良い地獄か、偽の天国か──中国の将来を予言する衝撃の近未来小説。二〇一三年、中国は太平と繁栄を謳歌し、人々はみな幸福感に溢れている。しかし、その幸福感を偽りだと感じるごくわずかな人たちが存在していた。そして、彼らにより明らかとなったのは、政府の驚くべき秘密計画だった……。党内結社の存在、地下教会、環境破壊──中国の水面下に蠢くさまざまな現実を浮彫りにする異色長編。

内容説明

良き地獄か、偽の天国か…中国の将来を予言する衝撃の近未来小説。中国で発禁処分を受けた問題の書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴィオラ

7
中国の小説を読むときに、あまり現実の中国の政治体制とかと絡めて読み解くのは、変なフィルターがかかりそうだから危ないと思ってるんだけど、これは作者に明確にそういう批判的な意図があるらしいのでオッケー? 導入〜前半〜中盤と、かなりリアルな手触りのディストピア感があって、なかなか凄い。終盤でいきなりかなり説明的な展開になるのが惜しいけど、ディストピア小説を語る場合外せない一作になるのでは? 「良い地獄と偽の天国」。今の日本は、既に偽の天国になりつつあるようで怖かったりするなぁ…2018/10/25

takao

1
ふむ2024/10/24

Taq Asaq

1
空前の隆盛を迎えた中国のパラレルストーリー。皆が幸せそうに振舞っているが、何かおかしい。その裏には…。のっけから「1984年」を意識している、というか下敷きにしている。というより、現在の中国ほど、「1984年」的な世界を地で行っている国はないのだろう。物語は実際の現代史にフィクションを接ぎ穂した構成で、読んでいるうちに、どの辺りがその境目なのか分からなくなってくる。筆者自身、今の中国への問題意識を強烈に持つ慷慨家であると見え、その思いが徐々に物語を凌駕してしまっている。最後の数ページの落ちは、強烈な皮肉。2013/02/09

つじさん

0
一党独裁社会の矛盾、その現実を書いているが、突き崩すのも容易ではない。ネットだけが武器では、なかなか戦えないように見える。中国は変われるのか、擬似シアワセの国にとどまることはできないと思う。だったらどこに向かっていくのか?2013/08/03

うすい

0
あんまりおもしろくない。内容が薄い感じ。2013/02/25

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