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フォールト・ラインズ―「大断層」が金融危機を再び招く

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105063313
  • NDC分類 338.9
  • Cコード C0098

出版社内容情報

世界金融危機を予言し大注目の経済学者がさらなる危機の到来を警告。「ビジネスブック・オブ・ザ・イヤー」受賞。全米No.1のビジネス書がついに日本上陸!

震源はいたるところに深く刻み込まれた経済のフォールト・ラインズ(断層線)だ。富裕層/貧困層、輸出国/輸入国、先進国/新興国――世界を分断する「大いなる不均衡」が新たな危機を呼び寄せる。

著者はラグラム・ラジャン氏。アメリカ・シカゴ大学経営大学院教授で、金融危機を発生の3年前に的確に予見したことから、世界中のメディアが注目した経済学者です。本書は金融危機の関連書があふれかえるアメリカで、権威ある「ビジネスブック・オブ・ザ・イヤー2010」を受賞した、いま最も注目される経済学者による日本初の単著です。

内容説明

次なる震源は世界中に刻み込まれた経済の断層線(フォールト・ラインズ)だ。未曾有の金融危機を的確に予見した気鋭の経済学者が警告する、さらなる危機の到来。

目次

第1章 金がなければ借りればいい
第2章 輸出による経済成長
第3章 逃げ足の速い外国資本
第4章 脆弱なセーフティネット
第5章 バブルからバブルへ
第6章 金が万物の尺度になったとき
第7章 銀行を賭ける
第8章 金融改革
第9章 アクセスの格差是正
第10章 蜂の寓話ふたたび

著者等紹介

ラジャン,ラグラム[ラジャン,ラグラム][Rajan,Raghuram G.]
米シカゴ大学経営大学院教授。1963年インド・ボーパール生れ。米マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得。金融や銀行論を専門とし、経済成長に金融が果たす役割について研究している。2003年に最年少で国際通貨基金(IMF)のチーフ・エコノミストに就任したほか、インド財務省、世界銀行、米連邦準備制度理事会(FRB)などの顧問を歴任。06年末より現職に復帰。「世界金融危機を、発生の3年も前に的確に予言した経済学者」として、世界中から大きな注目を浴び続けている

伏見威蕃[フシミイワン]
1951年東京生れ。早稲田大学商学部卒。商社勤務を経て翻訳家に。訳文の完成度の高さを評価され第1回国際理解促進図書・優秀賞を受賞

月沢李歌子[ツキサワリカコ]
津田塾大学英文学科卒。外資系金融機関勤務を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

3
「重大な断層線のなかには、経済ではなく政治に責任」(15ページ)。格差拡大は個人の責任ではなく、政治の責任。世界経済の断層線はグローバル化の弊害だが、人生格差、同世代でも格差なら、心の断層、溝は看過できない。人間資本とは、健康、知識、知能、考え方、社会的適性、共感性(27ページ)。途上国にとっても教育と組織資本がカギ(59-60ページ)。「だれも金を使わなかったらだれも儲けられないのだから、節約して金を貯める人間ばかりの経済は長くは繁栄できない」(274ページ)というマンデビルの引用寓話、アフォリズム◎。2012/12/16

メルセ・ひすい

2
14-72赤71゙貿易不均衡と政治゙米政府が保有したサブ・プライムローンは200兆円の経済原爆的起爆剤。。当然政府の失政スタンスは民間にも波及し、モラル不在、強欲麻薬。それは基軸通貨の$としての禁忌金融のはず。デモデモ基本は、ローン経済、貯金、貯蓄でものを購入が原則である。国策…ロビイストの影。屠殺上に向かう狂乱状態の豚!このアメリカの金融の堕落は国策!先行強圧はロビイストのベッタリ政党体質。次なる震源は世界中に刻み込まれた経済の断層線だ。世界金融危機を予言し、次なる震源は? 危機の到来を警告。2011/02/21

Tom Ukai

1
リーマンショックといえば投資銀行とかAIGのしでかしたことかな程度までしか考えてなかったけれども、実は雇用回復なき景気回復とか先進国・発展途上国の間の不均衡であるとか、誰かを悪の主役と断定できない世の中の仕組みの問題点(フォルト・ラインズ)が引き起こしているという指摘にすごく合点が行きました。それに対する解決案も、ラジカルなものではないけれども、学者としての知見だけでなくIMFでの経験などを踏まえられ、人間への信頼と技術革命を背景にした、次世代の仕組みになっていて、こちらの考察も興味深く読めました。2018/09/30

ぽんちょ

1
★★★★★2012/12/20

tegege

0
後半のまとめが興味深いが、どうにも読みづらい。2013/03/26

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