出版社内容情報
「カオス」「多極化」「中国の台頭」「都市国家」「世界文明」ー米国で注目のジャーナリストが大胆に予測する、大国衰亡後の衝撃的5つのシナリオ!
内容説明
「カオス」「多極化」「中国の台頭」「都市国家」「世界文明」―米国で注目のジャーナリストが大胆に予測する、大国衰亡後の衝撃的5つのシナリオ。
目次
プロローグ アメリカの絶頂:一九九一年八月モスクワ
イントロダクション
第1部 台頭(「けっして模倣するな」―ある新たな文明の誕生;アメリカの覇権;偶然の帝国)
第2部 凋落の芽(中流の国アメリカ;束縛された巨人;ロシアの復活)
第3部 アメリカ後の世界(カオス;多極化する世界;中国の世紀;都市国家;世界文明)
第4部 「アメリカ後」のアメリカ(「アメリカ後」のカリフォルニア)
「アメリカの世紀」後の生活
著者等紹介
スタロビン,ポール[スタロビン,ポール][Starobin,Paul]
マサチューセッツ州ウースター出身。『アトランティック・マンスリー』編集者、『ナショナル・ジャーナル』記者。1999年から2003年まで『ビジネス・ウィーク』のモスクワ支局長を務める
松本薫[マツモトカオル]
1956年、東京生まれ。早稲田大学卒。フリーライター、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
1
ふむ2023/10/31
メルセ・ひすい
1
13-51 赤11 ★1991.08.22米帝の絶頂を極めた記念日。KGBの創立者・「鉄人フェリックス像」吊り下げ引き落とし!ソ連崩壊・フェリックス・ジェルジンスキー・その影はルビヤンカの壁を彷徨う亡霊。台座には「血まみれの粛清者」の文字が・しかして米国はここを絶頂として・衰退の道を辿る。「カオス」「多極化」「中国の台頭」「都市国家」「世界文明」…。大国衰亡に至るリアルな道筋と、その後に待ち受ける新しい世界像。米国の生き延びる道は、膨大な国債償還のための大増税と市場の強欲禁忌と基督的禁欲国家の再構築2010/03/24
穀雨
0
著者の姿勢を自虐的と見るか、謙虚と見るかは人それぞれだが、アメリカ人への戒めにはなるのだろう。
guranobi
0
本書のタイトルは「アメリカ帝国の衰亡」よりも、原題の通り「アメリカ帝国後の世界」とでもしたほうが良かった。アメリカ帝国支配が後退しつつある状況を精力的に取材し、自らの考察に基づきつつ、帝国後の世界について幾つかのシナリオを提示している。確かにデータの提示は少ないが、情勢の変化は現在の統計に表れる以前に、人々の精神によって引き起こされる。例えば他者の価値観を受容できるかとか、自らの帰属をどこに置くか、など。本書は多様な人々との議論を綴っており、十分に参考になる意見が散りばめられている。良書だと思う。2012/06/18