内容説明
天才三島の生涯と文学にこれほど激しく斬り込んだ評伝がほかに書かれただろうか。絢爛たる言葉の王国を構築した作家としての三島。肉体への執着を露わにし、武士道を称揚し、余人には理解できない最期を選んだ行動の人三島。二つの貌の隔たりは大きく、空隙は容易に埋めることができない。J・ネイスンは“死へろエロティックな渇仰”の視点から、神話と誤解に塗り固められた三島像を打ち砕くべく鑿を揮う。
目次
第1部 三島由紀夫・その出自と幼少期―大正十四年~昭和十二年
第2部 最初の開花・戦争期の三島由紀夫―昭和十三年~昭和二十年
第3部 三島由紀夫と戦後文学―昭和二十一年~昭和二十四年
第4部 戦後文壇の寵児・三島由紀夫―昭和二十五年~昭和三十一年
第5部 三島由紀夫と結婚・『金閣寺』から『鏡子の家』まで―昭和三十二年~昭和三十四年
第6部 三島由紀夫と六〇年安保―昭和三十五年~昭和四十一年
第7部 三島由紀夫と“楯の会”―昭和四十二年~昭和四十四年
第8部 三島由紀夫の自決―昭和四十五年



