内容説明
３０歳のローモンはひそかに若き美貌の未亡人に恋をしている。しかし、彼女は小作人の息子で詩を書くハンサムな青年に夢中だ。青年は、男たちを魅了する小悪魔的な女中マルトと愛しあっている。そしてマルトの告白が愛の悲劇を招く…。１８３０年代フランスのアキテーヌ地方を舞台に愛に生き愛に死んだ人間模様を描く長編。
感想・レビュー
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Mana
1
サガンの作品だけど今まで読んだのとは、なんとなく感じが違う。舞台が現代でなく19世紀前半(ルイ・フィリップ王政下)だからかもしれない。ちょっと雰囲気がコンスタンに似ていた。ストーリーとしては六十代になった公証人が青年時代の甘く苦い恋の思い出を振り替える話。あまりハラハラとかドキドキとかはなく、ゆったりと話が進んでいく。最後はちょっと消化不良。謎が残る感じかな。2012/06/24
