内容説明
『デスペレーション』の物語は終わったわけではなかった。舞台は一転してオハイオ州の静かな住宅街。夏の夕立のように、SFアニメや西部劇の登場人物が突然現れ、住民を襲撃する。町の空間は歪み、砂漠の町と子供の落書きの世界が浸食する。町を異変から救うのはいったい誰なのか。鍵を握るのは自閉症の少年だった……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
117
「デスペレーション」を読んだので、この兄弟関係にあるような作品を読みました。キングはバックマンになるとねじが1本外れるのですかね。ホラーというよりも異世界のような感じの作品です。私は好きなのでついわき目もふらず読んでしまうのですがこれもハチャメチャ度が並大抵ではないですね。私の年代くらいしか知らないと思うのですが、杉浦茂のコミックの世界を思い出してしまいました。2016/11/17
GaGa
43
「デスぺレーション」のパワレルワールド版として読むのがよろしい。で、案外こちらの方がスラスラと読め、先読みもしやすい。ただ、結果「だからどうなのよ」的な感覚もキングならではか(あわわ、こちらはバックマンか・笑)でも、どちらかというとかっちりと書き上げているのはこちらの方か。2012/08/11
那由多
20
『デスペレーション』と対をなす作品らしいが、そちらはまだ未読。アメリカの田舎町を、テレビの人気者キャラクターたちが殺戮を行う。日本なら、ピ〇チュウやドラ〇もんに襲われるイメージかな。銃の乱射、阿鼻叫喚、ラストのカタルシスはハンパない。
散文の詞
19
最初は、どうなっているのかがわかりにくくてつらかった。とにかく登場人物が多いし次々に殺されて行くし、どうなっているんだ。いったい誰にこの人たちは殺されてるんだ。と、ついつい先を読みたくなってまんまと作者の術中にはまったのかもしれない。途中で、なるほどそういうことかわかるんだけど、結末が、多少あいまいかな。ある意味、この作家はもういないから、続編も読めないのが、ちょっと残念。ちなみに、「クッキー」「ケーキ」と言う表現は新鮮でした。 2019/08/17
一乗寺隼人
12
久しぶりの再読だが、めっちゃ楽しめた。バックマン的な襲撃者にキング的なその理由がありあっという間の読書でした。もっかいデスぺレーション読もう。2018/05/15




