内容説明
北朝鮮のミサイルをどう防ぐか?自衛隊イラク派遣に意味はあるのか?徴兵制は憲法違反か?日本のテロ対策は万全か?…長官在任日数729日(歴代2位)の著者が、いま、全てを語る。
目次
第1章 いまそこにある危機
第2章 イラク戦争とは何だったのか
第3章 「軍事オタク」の履歴書
第4章 防衛庁長官の日常
第5章 テポドンは防げるか
第6章 貴方も国を守ってください
第7章 自衛隊のユーザーは国民である
第8章 自衛隊の緊急出動
第9章 対米追随とならないために
第10章 また会う日まで
著者等紹介
石破茂[イシバシゲル]
1957(昭和32)年生まれ。鳥取県八頭郡郡家町出身。慶応義塾大学卒業後、三井銀行(現三井住友銀行)に入行。86年、二十九歳で衆議院議員初当選、以来六選。衆議院運輸常任委員長、農林水産総括政務次官、防衛庁副長官などを歴任し、2002~04年、防衛庁長官を務める。自民党国防部会・防衛政策検討小委員会委員長。妻と娘二人の四人家族
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感想・レビュー
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James Hayashi
29
2005初版。2002-04防衛庁長官。2007-08防衛大臣をされた著者。前任の稲田氏のように一言で国がひっくり返るような立場にあるのが防衛大臣。努力家であり勉強家で好印象。慶大在学中討論会で全国1位。父は鳥取知事であり亡き後角栄に勧められ議員に。国防とは軍事防御ばかりでなく生物化学テロなども含み、関連機関との連携が望まれる。10年以上前の本で庁が省になり一層重責になっている。ポスト安倍とも言われる石破氏。今後も注目。塩野七生氏ー政治家こそミリタリーを知らなくてはいけない。ローマ人の物語を読まないと。 2017/09/26
kochanosuke
21
本当にいい本でした。ご一読をおすすめできます。2005年刊行、最近の著作ではないですが。小泉内閣で2年間、防衛庁長官を勤めた後に書かれたもの。テレビで拝見する石破さんは、国民に向かってしゃべってるって感じてた。マスコミにマイクを突きつけられてても、別にカメラ目線でなくても。政治家は《国民に》語らなくちゃいけないし、僕らは政治家個人を知らなくちゃいけないなと思った。2012/10/26
aisu
16
古本にて。2004年の本だが、古さを感じなかった。今の内閣はどこに向かうのかな。2015/02/11
majiro
11
そもそも、政治家の書いた本を読むのが初めてかもしれない?石破さんの人となりも、ほとんど知らなくて、でもなぜか読む気になったのは、なんとなく無視できない存在だったからだろう。そして、ものすごくまともな考え方、意見に驚かされた!テレビ見てるだけじゃ、わからないもんだなーと。他の政治家の本も読んでみようかなあ。あ、かなりどうでもいい話だけど、SMAPの解散騒動で「キャンディーズ以来の衝撃」って!そういう、人間味を見せるのも大事だよね。もちろん、それだけじゃ困るけどね。2016/02/04
KEI
8
本書は防衛大臣としての約700日を振り返り、日本の防衛に足りないものをわかりやすく解説してくれた良書である。組織の官僚化、国民やマスコミだけでなく政治家自身も防衛問題には無知で無関心である、という現状に失望した。しかし、同時に国防のあるべき姿が見えてきた。特に国民が国を守りたい、と志願するくらいの気持ちがなければならない、との考えには同意した。やはり、お任せではいけない。軍事についてもやはりある程度は見識を持っておかねばならぬと自省した。2023/04/30