父から「外人部隊」の息子へ

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104727018
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

「お父さん、フランス外人部隊に入隊します。申し訳ありません。どうしても言えませんでした」突然まい込んだ息子からの手紙。消印はパリだった。地方の一消防士であり、人生も終盤に差しかかろうとする父と、既定の社会に出ることを拒絶し、予告もなく日本を飛び出していった息子。消えぬわだかまりを抱えたまま、父子の対話が手探りで始まった。

著者等紹介

駒村吉重[コマムラキチエ]
1968年長野県生まれ。地方新聞記者、建設現場作業員などいくつかの職を経て、1997年から1年半モンゴルに滞在。帰国後から取材・執筆活動。2003年『ダッカへ帰る日』(集英社)で第1回開高健ノンフィクション賞優秀賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

OPP

1
森の図書館で出会った本。父親と息子なんて表面でしか分かりあってないし、変なプライドからの気まずさもある。だからこそ理解しあうなんて難しいと思います。もちろん自分がそうですから…ただ父親と息子の手紙のやり取りが赤裸々に書いてあり、息子の正直な思いや父親の心境変化がまっすぐ伝わってくるいい本でした。所詮、家族であっても他人なんですよね。2016/09/19

とろりんとう

0
息子の刹那的な考え方にも、父親の保守的な意見にも理解できる。手紙の内容と事実を淡々と記載しおり、結論付けていないところに共感を持てた。2014/05/17

アーク

0
なんとも外人部隊に入隊した息子の目的が掴みにくい本だな。外人部隊は「自分探し」をするにはシビアすぎる環境だし、日本にいても他にできることがあったんじゃないの、と思う。それが掴みにくいので読後がスッキリしないんだけど、安定を求めた父親に対する、息子からのアンチテーゼなのかな、という思いが浮かんできた。ああ、ひょっとしたら反抗期の最終段階だったのかな。2014/01/26

escher

0
マザコンではなく、ファザコンによる影響力が、このようなかたちで表出するとは驚き。だが、なぜか共感できるところもある。2012/12/29

mayumiura

0
2004年単行本。2012年文庫化では『お父さん、フランス外人部隊に入隊します。』に改題されたが、原題の方がいいと思う。2019/12/13

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