出版社内容情報
ちっこくて泣き虫で濃厚な津軽弁と三味線の使い手、相馬いとが高校二年生になりました! 青春小説の金字塔『いとみち』待望の続編!
グルーヴィンで、ど直球。青春小説の金字塔『いとみち』待望の続編登場! 濃厚な津軽弁と三味線の使い手、相馬いとが高校二年生になりました。でも、相変わらずちっこくて泣き虫で、人見知りです。アルバイト先の本州最北端にあるメイドカフェでは、先輩たちから避けられて、三味線コンサートもマンネリ気味。写真同好会に入ったものの親友と大げんかし、学校も居心地が悪くて――。どうするの、いとっち!?
内容説明
ちっこくて泣き虫で祖母譲りの濃厚な津軽弁。「ドジッ娘」界の最終兵器、相馬いとが、高校二年生になりました。
著者等紹介
越谷オサム[コシガヤオサム]
1971年、東京生まれ。2004年、第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作『ボーナス・トラック』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハイランド
193
等身大(よりちょっと小さい)の内気な高校生いとの人間模様。考えてみると学生時代って、いとのように人間関係が悩みの中心だった気がする。前作にまして周りも含めたキャラが生きてる感じがした。弘前はとても好きな街の一つ。津軽弁はフランス語に響きが似ているらしい(本当か?)。作者は東京生まれ埼玉育ちらしいが、うまく地方都市の味を出している。方言の使い方も効果的。一作目から失速無し。三作目にも期待。それにしても「小柄で内気で、三味線を持つと性格が変わる高校生メイド」って、あんまりキャッチー過ぎでないかい?2014/07/25
ダイ@2019.11.2~一時休止
167
いと以外の各キャラにイベントがあり、とても良かった。ラストが気になり次回作が楽しみ。2014/03/19
文庫フリーク@灯れ松明の火
164
「お、おかえりなさいませ、ごスずん様」前巻のインパクトが強烈すぎて、ややこじんまりとした印象。けれど付箋はがしながらの再読では、じんわり心に染みてくる。良き結婚式、良き旅立ち、良き成長物語でした。(ネタバレ防止・誰が?は記さず)いとっちの理想の彼は「手足が長くて声が透き通っていて目元が涼しい二枚目」ですか。新キャラのコイちゃんこと鯉太郎には「人語を発する岩石のごとき大男」「人類よりもジャガイモやカボチャに近い相貌」と、あまりなお言葉(笑)救助されても無意識に熊扱い「豹の脚を持った熊」って、誉め言葉(笑)→2013/02/12
kishikan
150
前作の津軽弁と三味線を弾く女の子、そしてメイド喫茶という組み合わせが強烈だったので、第2作がどのような展開になるのか興味津々でしたが、今回も津軽弁は絶好調でした。ストーリーは恋や友情、そして出会いと別れという一通りの要素があったけど、?が付くところもあったな。とはいえ、いとちゃんの民謡が何曲も登場し、youtubeでどんな歌だっけと検索しながら楽しみました。今回は智美さんが大活躍、でも東京に行ってしまいましたね。いとちゃんがどう成長していくのか次作が楽しみです。ハツエ婆ちゃんの出番を多くしてくれないかな。2013/02/19
エンブレムT
146
小6の平均身長レベルのチビッ子女子高生、相馬いと。濃厚な津軽弁を操るドジッ娘。メイドさんとしての彼女は、相変わらず萌え記号を詰め込んだようなヒロインではありましたが、高校生としてのこの巻の彼女は等身大な成長をみせてくれていました。2年生に進級し、写真同好会に入ったり、気になる後輩が出来たり、学校やバイト先で人間関係に思い悩むくらい他者との繋がりが出来ているのが微笑ましいです。物語としては、津軽三味線に絡んだエピソードを増やした『いとみち』というタイトルに沿った方向での次巻『三の糸』を期待しています。2013/03/31