ラス・マンチャス通信

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104722013
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

僕は常に正しく行動している。姉を犯そうとした「アレ」は始末されるべきだし、頭の足りない無礼なヤンキーが不幸になるのは当然だ。僕のせいではない。でも、なぜか人は僕を遠巻きにする。薄気味悪い虫を見るように―。カフカ+マルケス+?=正体不明の肌触りが、鈴木光司氏の絶賛を浴びた異形の成長小説。第16回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。

著者等紹介

平山瑞穂[ヒラヤマミズホ]
1968年、東京都生まれ。立教大学社会学部卒業。通信教育関係の企業に勤務。『ラス・マンチャス通信』で、第16回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナハチガル

16
発表当時からそのタイトルと装丁でずっと気にはなっていて、キンドルアンリミテッドで『エンタメ小説家の失敗学』を読んで更に興味が増して、ついに本書を読んでみることにした。なんとなく想像していたような不条理な小説だったのだが、悪趣味さ加減が思ったより合わなくて不快で、25%ほどで挫折。根強いファンがいるのも分かる。2025/04/30

fukafkacraft

8
異質なお仕事小説と思いきや兄弟愛の物語?奇妙にねじれたSF設定と虫酸が走るほど超現実的な職場での生々しい出来事が入り混じった独特な世界で、それだけでもお腹いっぱいなのに色々な特殊キャラが登場。彼らにまつわる物語が入れ子のようにサクサクと語られたりもする。時に得体の知れない異形のものに怯やかされる奇怪なイメージも入り込み、終始不穏な空気。夢の情景を断片的につなぎ思いつくままに筆を走らせた感じ。SFでもホラーでもない幻想異端文学あるいは奇書。途中で投げ出さす最後まで書いた作者を称賛する。2017/01/05

rinpei

4
シュールリアリズム、超現実主義っていうのは、表現において現実と乖離するものであったとしても、その本質は現実社会を描くもの。さて本作品意味ありげですが意味あるのかな? あっても大したものではなさそう。ただ陸魚のようなシュールな存在は、それだけで私の心の奥の琴線を共鳴し震わせる。所々で至福の時を過ごせた。2014/10/05

cassyu

4
各章ごと短編意識で読むと異質なホラーだったり幻想小説だったり伝奇小説ぽかったりするのだけれど、すべて結末をこちらにゆだねてあるので、どこかに出口が見えそうなのに不条理の壁にぽよんと阻まれました。再読するか?と訊かれたら多分応えはNOなのだけれど、読書中は確かに惹き込まれていました。この読書感が大賞の理由かな?2010/09/21

ホレイシア

4
ファンタジーノベル大賞受賞作だが、ほんと懐が深い。こういう狂気の世界、私は好きだけど、好き嫌いがはっきりしそうな作家さん。2008/10/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/531934
  • ご注意事項

最近チェックした商品