内容説明
仕事に燃えるママの代わりに、育児に奮闘する洋介。息子を見る妻の眼差しに嫉妬を覚えつつも、平静を装う匡志。血が大の苦手なのに、立会い出産に臨むハルキ。事情はそれぞれ違うけど、子供を愛する気持ちは、みな同じ―頑張るパパの“超現実”を描いたユーモア溢れる小説集。
著者等紹介
川端裕人[カワバタヒロト]
1964年、兵庫県に生まれ、千葉県にて育つ。東大教養学部を卒業後、日本テレビに入社。科学技術庁、気象庁担当記者を経て、97年に退社。98年『夏のロケット』で第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞を受賞して作家デビューを果たす
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感想・レビュー
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秋製
37
出産立会い、子育てなどにかかわっている其々のお父さんの奮闘記。でも、中には少々引いてしまった話もある。読み出して、タイトルの意味を知った。2013/09/14
ぶんこ
29
共働きの父親が育児をする短編集。 イクメンがはやりですが、こちらを読むと、子供にとって母親の存在の大きさは、父親が代われるものではないのかなと思いました。 どんなに頑張っても母乳は出ない! 子供が母親を求めるスキンシップは、代われない。 切ないですね。 2014/08/07
hana
7
ふにゅう=父乳。色々な家族の色々な妊娠・出産・子育てのお話。父親目線での話はどれも新鮮でおもしろかった。メインは父親の短編だけれど、それに対比してでてくるそれぞれの母親に共感できる部分があるのはやっぱり私が女だから?もし、これから子育てをする事になった時、苦しくなったり行き詰ったら「育児をすることとは、自分の子供時代を生き直すこと。」っていうフレーズを思い出そうと思った。2010/07/07
ゆゆゆ
6
タイトルと表紙に惹かれてなんとなく手にとったので内容にビックリしました(笑)私は女だけど出てくる母親たちにはあまり共感できず、お父さん頑張れ!と思うことが多かったです。「ゆすきとくんとゆすあしちゃん」がちょっと切なくてお気に入り。2012/09/22
horihori【レビューがたまって追っつかない】
4
「おっぱい」 「デリパニ」 「ゆすきとくんとゆすあしちゃん」 「桜川エピキュリアン」 「ギンヤンマ、再配置プロジェクト」 2009/05/05