出版社内容情報
「おいしい」の一言が、明日の私を連れてくる――。本屋大賞作家の心あたたまる感動作! つぶれそうな食堂のオリジナル親子丼。涙が止まらない、海の味のスープ。ごはんをお代わりさせる豚キムチ。熱中症を救った牛乳小豆シャーベット。そして、思い出のカラフルゼリー。中森リリーが作る料理には、人の心をつなぎ直す力があふれている。読めばきっと、誰かとごはんを食べたくなる、やさしさに満ちた物語。
【目次】
内容説明
中森リリーは飲食店でバイトをして暮らしている26歳。ある日、料理コンテストで出会った男にスープを作ったところ、突然泣かれてしまって…。涙が止まらない、海の味のスープ。閉店目前の食堂のオリジナル親子丼。熱中症を救った牛乳小豆シャーベット。そして思い出のカラフルゼリー。
著者等紹介
瀬尾まいこ[セオマイコ]
1974年大阪府生まれ。2001年「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年作家デビュー。05年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、09年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、19年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞、26年『ありか』が本屋大賞7位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
270
瀬尾 まいこは、新作中心に読んでいる作家です。 本書は、料理コンテスト荒らし中森リリー連作短編集でした。美味しそうな料理満載で、中森リリーに胃袋を掴まれたい心境です。続編もありそうな展開でした。 https://www.shinchosha.co.jp/book/468604/2026/09/28
旅するランナー
183
ちょっとやさぐれ感のある主人公中森リリー。彼女が作る料理で繋がっていく人々の優しさ。大家のばばあとの丁々発止の悪口合戦が小気味良いリズムを作り、照れ臭さに隠れた思い遣りが深く心に染みてくる好編です。2026/09/27
R
153
うまく生きられていないが仕方ないと、半ば諦めているかのような生き方の女性が、自分の自由と自信に気づくお話だった。そこそこに意地悪いけど、嫌になるほどではなく、さっぱりとして気持ちが良い展開で、最後はとてもいい感じの人情話にもなっててすごく楽しめた。出てくる料理も美味しそうで、根底に人の良さが信じられている世界観が凄くよいなと思った。人間の自立を書くのが本当に上手い作家さんだ。2026/10/04
うっちー
151
瀬尾ワールドぎっしりの作品。最近、直木賞を受賞していないことを知り、驚いています2026/08/25
エピファネイア
125
瀬尾まいこさんらしい心温まる小説。思春期に両親が離婚し母親から選ばれなかったことがトラウマとなって自分から社会と距離を取った生き方をしている中森リリー。しかし彼女と関わった人たちは軒並み彼女を絶賛する。本当は人の役に立ちたい、人を喜ばせたいという気持ちが人一倍強いのだ。思い出の味を再現したり、閉めるしかないと思われていた食堂の再建に尽力したりと自己肯定感の低さとは裏腹の大活躍が読んでいて楽しい。今の位置に安住するのではなく一歩踏み出せばまた違う景色を見れるよという瀬尾さんのメッセージを感じた。続編希望。2026/09/19




