京都でお買いもん―御つくりおきの楽しみ

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京都でお買いもん―御つくりおきの楽しみ

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  • サイズ 46判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784104675050
  • NDC分類 509.216
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ポットの蓋の繕い、世界に一つの鞄、理想の椅子、記念日ケーキ……特別な品は京の職人に頼もう! ささやかで贅沢な25の買い物語。

内容説明

京都人はほんとにほしいものは、職人にお願いする。値段を尋ねない。急かさない。―それがコツ。暮らしの楽しみの極意。

目次

ポットの蓋 清課堂―英国、コーニッシュウェアのティーポットの壊れた蓋を、京都寺町の清課堂でこしらえていただく
浴衣 SOU・SOU―ゲイパレードで歩くための浴衣を、裏寺のSOU・SOUで仕立てていただく
茶会の菓子 中村軒―なんちゃって茶会のお菓子を桂の中村軒でこしらえていただく
ごはんの茶碗 向坂典子―死ぬまで使うお茶碗を清滝「テラ」の個展で向坂典子さんにお願いする
花飾り 花結い師TAKAYA―コロンビアロード花市場で花結い師TAKAYAくんに頭へ季節を飾ってもらう
鍋敷き 金網つじ―ありそうでなかった台所道具を、高台寺一念坂「金網つじ」で編んでもらう
六味 長文屋―京の味をロンドンでも再現したくて、北野の「長文屋」に六味を調合してもらう
茶〓(わん) 朝日焼―「残りものの福」に導かれ宇治の茶陶「朝日焼」で京と英国のハイブリッドを購う
薬缶 WESTSIDE33―三十三間堂西筋「WESTSIDE33」で命の水が溜められる薬缶を鍛えていただく
トートバッグ 一澤信三郎帆布―四十年来のお付き合い。知恩院前「一澤信三郎帆布」で細々と我侭を形にしてもらう
抹茶 利招園茶舗―茶心あれば水心。三室戸「利招園茶舗」にテムズの水を持ち込んで抹茶を調合仕る
椅子 SONGBIRD DESIGN―二条城前「SONGBIRD DESIGN」で余生を過ごすに相応しい椅子をオーダーする
シャツ MORIKAGE SHIRT―荒神口「MORIKAGE SHIRT」で定年後ライフを過ごすためのシャツを仕立てていただく
テラリウム Re:planter―大原の「Re:planter」村瀬貴昭さんに神様の住むテラリウムを植栽してもらう
羽釜 一志郎窯―銀閣寺道「草喰なかひがし」の大将が「一志郎窯」の羽釜を御つくりおきしてくださる
おひつ たる源―人生の折り返しにきて、京縄手「たる源」でおひつを注文する
額装 ヤマモト―寺町三条の「ヤマモト」で、絵に服を着せるような額装をしていただく
器の継ぎ 画餠洞―ご縁は金継ぎ。西陣の骨董店「画餠洞」で無理を繋いで形にしていただく
花容れ 開化堂―河原町五条の茶筒司「開化堂」で掛け花を注文。御つくりおきの醍醐味を知る
散歩茶筒 開化堂―「いますぐここでお薄一服」したくて河原町五条の「開化堂」と一緒に散歩茶筒を考える
帽子、鞄、靴 Orife、イケダナツコ、GROWOLD―帽子、鞄、靴。ブランドでは手に入らない+αを求め京を彷徨う
ピクニック茶匣 一閑張 泉王子(十四代)―紫野の一閑張「夢一人」で百二十年前の籘の帽子ケースを茶匣に仕立てていただく
結婚記念のケーキ オ・グルニエ・ドール―一緒になって二十年。記念ケーキを錦「オ・グルニエ・ドール」で焼いていただく
スリップの八寸 前野直史―丹波の作陶家、前野直史くんにスリップウェアの八寸皿を焼いていただく
うるか壺の蓋 中川木工芸―比良の「中川木工芸」さんに暮らしの句点みたいな蓋を誂えていただく

著者等紹介

入江敦彦[イリエアツヒコ]
1961年京都市西陣生まれ。多摩美術大学染織デザイン科卒業。ロンドン在住。作家、エッセイスト。英国の文化に関する著作も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュースの素

9
京都には独特の時間が流れている。他の地域では絶対に生き残れない仕事が今も生きているんだなぁと。 金網をひたすら作るとか、意地がある。 それらを求める人もいて、いい塩梅なのだなぁ。2020/05/16

tetsubun1000mg

4
京都で職人さんにオーダーメイドで注文するとは人脈、物に対する知識、注文したい内容を具体的に説明できること、値段を聞かずに注文できる度量があること。 私には敷居が高すぎて御つくりおきをお願いすることはこれからもないですが、京都の職人さんの世界をちょっと覗いてみることができて面白い本でした。 筆者の京都の食についてのエッセイを読んでいたので、独特の感性を持った方だとは思っていました。 冒頭の画像を見ながら読んでいくとイギリスと日本をうまくつないで楽しんでいることが伝わりました。 けっこう面白い本。2020/06/16

才谷

2
京都の老舗で御つくりおき(オーダーメイドの商品)を頼む。なんだか買い物を満喫してるって感じがするなぁ。2020/03/24

ぺんぐぃん

1
西陣生まれのシニカルな視点の著者。そしてそこはかとなく漂う、京都人らしい「いけず」な言い回しとユーモア。何より、ええセンスしたはります。京都育ちとしては、音読したくなるような文章。誰でも知っている有名店から、ご縁のない骨董の店まで、羨ましいような人脈。何より、取り上げられている御つくりおきの何と素晴らしいたたずまい。薬缶、欲しいな~。打ち出しなんて、きっと一生手に入れることはないだろうから、眺めながらうっとり。フルカラーの写真でチャーミングな著者のパートナーも拝見できて、お値打ちの1冊。2020/09/14

円井悠

0
京都西陣出身でロンドン在住の作者が京都で色々な物をオーダーメイド。お茶碗とかおひつとか、贅沢だなぁとしみじみ。作者と職人さんとのやり取りをみてると「御つくりおき」が一見さんお断りの理由が納得ですね。自分もいつか縁があれば御つくりおきしてみたいなぁ・・2020/10/10

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