セラピスト

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  • サイズ B6判/ページ数 345p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104598038
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C0095

出版社内容情報

心はどのように治るのか。箱庭療法など治療の変遷を辿り、臨床を学び、専門医と対話し、治療の在り方を問う傑作ノンフィクション。

心の病いは、どのように治るのか。『絶対音感』『星新一』の著者が問う、心の治療の在り方。うつ病患者100万人突破のいま、必読のノンフィクション。密室で行われ、守秘義務があり、外からうかがい知れない。「信頼できるセラピストに出会うまで五年かかる」とも言われる。そんなカウンセリングに対する不審をきっかけに著者は自ら学び始め、同時に治療の変遷を辿り、検証に挑んだ。二人の巨星、故河合隼雄の箱庭療法の意義を問い、精神科医の中井久夫と対話を重ね、セラピストとは何かを探る。膨大な取材と証言を通して、病との向き合い方を解く書き下ろし大作。

内容説明

密室で行われ、守秘義務があるため、外からはうかがい知れない。呼称や資格が乱立し、値段はバラバラ。「信頼できるセラピストに出会うまで5年かかる」とも言われる。「心」をめぐる取材は、そんなカウンセリングへの不審と河合隼雄を特集した雑誌の、ある論文をきっかけに始まった。うつ病患者100万人突破のいま、現代人必読のノンフィクション。

目次

逐語録
第1章 少年と箱庭
第2章 カウンセラーをつくる
第3章 日本人をカウンセリングせよ
第4章 「私」の箱庭
第5章 ボーン・セラピスト
第6章 砂と画用紙
第7章 黒船の到来
第8章 悩めない病
第9章 回復のかなしみ

著者等紹介

最相葉月[サイショウハズキ]
1963年生まれ。兵庫県神戸市出身。関西学院大学法学部卒業。著書に『絶対音感』(小学館ノンフィクション大賞)、『星新一―一〇〇一話をつくった人』(講談社ノンフィクション賞、大佛次郎賞、日本推理作家協会賞、日本SF大賞、星雲賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佳音

72
セラピストに対して、興味のある人は多いはずだ。その実際について垣間見られる本である。面白かった。が、正直心理学の予備知識がないと分かりにくい場面も多々ある。専門用語など極力排する努力を著者がされていてもだ。それでも私が惹かれた点が二点ある。中途失明した女性が箱庭療法によって、気持ちを変化させていく章が胸を打つ。そして、最相さんが療法によって介護や仕事上の苦悩など秘めていた心象を読者に投げ出し、心の内を調えていくことによって様々な療法の有効性を伝えていく点である。2014/08/15

キムチ27

67
読後感としては、当初の予測を裏切り、小説ではないがノンフィクション、ルポルタージュでもない。最終章のカミングアウトからしても筆者の評論的エッセー、しかもかなり等身大で生身の息遣いが濃い。従い、評価や好みが大きく分かれるだろう。河合隼雄・中井久夫2人を柱とし、箱庭療法の変遷を筆者の足と耳と目と頭でかなり主観的に述べている。そうでなくとも微妙、難解な心理学の世界。自ら学んだとあるがかなり呻吟したのでは。その意義はあえて問わず、興味深く読ませて戴いた。心理学の今日的問題は発達障害の急増。説明の個所も面白い。2014/05/17

Tui

66
自分を知るということを突き詰めた涯てにあるものが、ここに書かれています。心を病むとは?心を“治す”とは?その臨床の歴史を、著者はさまざまなセラピストとの対話や療法から紐解きます。同時に、いちクライエントとして、自分自身とも覚悟を決め向き合います。心との関わりをこの双方の視点から文章化する作業の過酷さが行間から溢れ出てくるようで、とてもエネルギーのいる読書でした。心の病も、それに関わるセラピストも、時代の影響を受けざるを得ません。せめて、ゆったりとした関わりを持てる臨床が失われないことを切に願うばかりです。2015/02/19

パフちゃん@かのん変更

65
小説だと思って予約したら、ノンフィクションでした。カウンセリング、興味はあるけれどなにやら胡散臭い。臨床心理士はちゃんとした資格だが、そうではないカウンセラーも多い。高学歴の臨床心理士も就職先が少なく安定した職ではない。それでも人気があるカウンセラー。実際効果はあるのか。箱庭療法だの風景構成法だのバウムテストだの効果があるのかいまいちわからない。「ひたすら耳を傾けて聴くという態度をとれば、クライエントが自分の力で治っていく」まあそういう患者もいるでしょうね。最近多い発達障害の患者には難しいと思う。2017/01/28

寛生

61
【図書館】人間に回復したいという願い/念いが浮かび上がる時は、治療者とクライエントが共同で永く待つという時を経て、漸く来るのかもしれない。だが、その時こそ正念場であり、本当に回復し変わっていくとしたら、「山の頂きにある大木を目指して歩き、まもなく登頂に成功するというのに、新しい船出への不安とも喜びとも判断のつなない感情」と向き合うことになる。(311)それは深く暗い洞窟の中で、苦悩と悲哀を感じながら、手探りで光を探し求めて出口があると信じて歩き続けていく事に似ている。切羽詰まる所、深き所から書かれた本。2015/03/03

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