内容説明
人間にとって故郷とは何か、信仰とは何か。バンコク、クアラルンプール、マラッカ、バトパハ、シンガポール、香港、沖縄…若き写真家がアジア各地のインド人街「リトルインディア」を訪れ、祖国を遠く離れた住人たちの生き方、そしてある日本人詩人の5年におよぶ彷徨を見つめた旅。
目次
盤谷
連邦直轄区
馬六甲
檳城
東京
盤谷再訪
峇株〓轄
新山
新嘉坡
香港
沖縄
巴里
紐育
著者等紹介
小林紀晴[コバヤシキセイ]
1968年長野県生まれ。95年、アジア6カ国を巡って撮影した写真と、旅の途中で出会った日本人たちの生き方を描いた作品『アジアン・ジャパニーズ』でデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本匠
12
写真家、小林紀晴によるフォトエッセイ。テーマは旅、金子光晴、インドの外にいるインド人またはインドの宗教儀式。自国を離れても、宗教により繋がり、コミュニティと街を形成していくインド人。それ自体は他の移民と変わらないけれど、何かが違うのか?それは、宗教なのか、人種なのか、スパイスなのか?不思議な感じ。本書では一方で金子光晴の足跡を追っている。アジアのパリの、ニューヨークの金子光晴。彼が書いた場所が残っていたり、残っていなかったりする。そして、その場所を求めて旅するにほんじんがいたりする。これも、不思議な印象。2018/03/18
ruri
1
旅の記録 中の写真がきれいだった。読みながら 船に乗って夕暮れをみたくなった。2016/03/07
ちゅに
0
いろんな国のインド人コミュニティーを探す旅。中国人、インド人はどこの国でもコミュニティーを作って生活しているのが不思議だけど、分かりそうな気がする本。そういうのを求めてしまう小林紀晴さんの気持ちもなんとなく分かる。2017/06/22