世界中が夕焼け―穂村弘の短歌の秘密

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世界中が夕焼け―穂村弘の短歌の秘密

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104574025
  • NDC分類 911.162
  • Cコード C0095

出版社内容情報

穂村弘の<共感と驚異の短歌ワールド>を新鋭歌人・山田航が解き明かし、穂村弘が応えて語る。ほむほむの言葉の結晶120首を収録。

穂村弘が本当に心の底から叫びたいこと、それは短歌のなかにある。一首の短歌を読むとき、そこに収められた時間と思いが、まるで解凍されたかのように、束の間、甦る――思いは時を超えて、響き続けるのだ。(穂村弘) 穂村弘の〈共感と驚異の短歌ワールド〉を新鋭歌人・山田航が解き明かし、穂村弘が応えて語る。エッセイ愛読者必読、より深く味わえる、ほむほむの言葉の結晶120首を収録。

内容説明

穂村弘の「共感と驚異の短歌ワールド」を、新鋭歌人・山田航が解き明かし、穂村弘が応えて語る。瞬間凍結された120首を、言葉の面白さがわかるあなたへ。

目次

終バスにふたりは眠る紫の「降りますランプ」に取り囲まれて
校庭の地ならし用のローラーに座れば世界中が夕焼け
夜のあちこちでTAXIがドア開く飛び発つかぶと虫の真似して
「あの警官は猿だよバナナ一本でスピード違反を見逃すなんて」
赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、きらきらとラインマーカーまみれの聖書
「耳で飛ぶ象がほんとにいるのならおそろしいよねそいつのうんこ」
ほんとうにおれのもんかよ冷蔵庫の卵置き場に落ちる涙は
女の腹なぐり続けて夏のあさ朝顔に転がる黄緑の玉
ウエディングドレス屋のショーウインドウにヘレン・ケラーの無数の指紋
オール5の転校生がやってきて弁当がサンドイッチって噂〔ほか〕

著者等紹介

穂村弘[ホムラヒロシ]
歌人。1962年、北海道札幌市生まれ。「かばん」所属。81年北海道大学文学部に入学、在学中に塚本邦雄の作品に出会い短歌に興味を持つ。82年北大を退学、83年上智大学文学部に入学、85年短歌の創作を始める。86年「シンジケート」が角川短歌賞の次席となる。2008年『短歌の友人』で、伊藤整文学賞を受賞、連作「楽しい一日」で短歌研究賞を受賞。08年から日本経済新聞の歌壇選者

山田航[ヤマダワタル]
歌人。1983年、北海道札幌市生まれ。「かばん」所属。立命館大学法学部卒。2009年、「夏の曲馬団」で角川短歌賞、「樹木を詠むという思想」で現代短歌評論賞を受賞。自身のサイト「トナカイ語研究日誌」で現代歌人の短歌評などを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

74
穂村さんの短歌に山田航さんが歌論を付記し、さらに穂村さんが解説を加えるといった趣向の作品集。歌の謎解きに答え合わせのような一種独特の本となっている。穂村さんの短歌に一定の傾向があること、他者に読まれるという行為で起こる化学変化など、さまざまな要素が詰まっていて大変面白かった。2020/01/26

ふう

70
「エッセイだけ読んで満足してはいけない。穂村弘は歌人だ。穂村弘の短歌を読もう。」これってわたしに言ってる?とドキッとしながら読み始めました。『終バスにふたりは眠る紫の〈降りますランプ〉に取り囲まれて』一首目からひきこまれ、解説を読んでうなづきながらも、まずは自分の読みを優先させようと、短歌を先に読み進めました。情景がしみじみと浮かぶ歌もあれば、寂しさや怖さが突き刺さってくる歌もあり、これは解説に頼るしかないと思うような難解な歌もありました。詠むことはできないけど、やっぱり短歌が好きだと改めて思いました。2025/07/14

ふみ

50
穂村弘を初めて読んだとき、鈍器で殴られたような気がした。これは繊細かつ丁寧なネタばらし書籍。出会ったのが今でよかった。じゃないと鈍器の重量が消えてしまう。2017/06/05

ゆにこ

43
普段は短歌を自分なりの解釈で読むけれど、山田さんの批評とそれに対する穂村さんのコメントがあるので、どんな意図で詠まれたものなのかが分かって面白い。2014/05/05

Y

34
穂村弘はエッセイから入ったけれど、どのエッセイも面白くて全部読みつくしてしまった。そのうち短歌にも興味をもつようになって、全然興味のなかった短歌を読むほどになって、今では穂村弘以外の作家でも傑作と呼ばれるような作品が集められたような本は読むようになった。だけど、一つ一つの短歌の解釈を自分は短歌をただ読んだだけでできるわけではない。意味はわからないまでも好きだと思う短歌がいくつかあった。山田氏の解釈によってより好きになった。穂村弘の短歌を好きだと思った。2017/07/12

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