内容説明
汗、恋、喧嘩、ツユだく大盛りの青春成長小説登場。第8回小説新潮長篇新人賞受賞作。
著者等紹介
三羽省吾[ミツバショウゴ]
1968年岡山県生まれ。現在、広告代理店勤務のコピーライター
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らびぞう
4
「イッパイいっぱいのところでこの仕事をやっとんねん」って言われる仕事が、解体屋「マルショウ解体」の仕事だ。最初は、彼女の海外旅行費を稼ぐためだったが、今は、大学を休学して、その仕事にハマるイズミ。また、マルショウで働く面々も、個性豊かだ。彼らと共に働き、メシを食い、飲むことによって、イズミは成長する。ハカセから借りた「太陽がいっぱい」の文庫本。そうして、「したたかなヤツ」の2通りの意味。イズミの心の中で生き続きますように。2019/07/11
kurumi
4
『公園で逢いましょう』が良かったので読んだ。現代版プロレタリア文学。最後にイズミが言う『それを悲劇にするか喜劇にするかは、本人の意思次第』たしかにしわ寄せの来た孫々受けの肉体労働者をコミカルに描いている。読後感はいい。2011/04/21
とんきち
3
生粋の大阪人の私だがあまり面白くなかった。 「物事は進む。それを悲劇にするか喜劇にするかは、本人の意思次第だ。」 要は、オチがつくかどうかやね。。。2024/05/05
k_jizo
3
★京阪沿線の土方でバイトする若者群像。イレギュラー、路地裏ビルのインパクトが強かったのでデビュー作はそこそこだった。2010/10/11
朱音
3
イマドキの若者が肉体労働にいそしみそこで居場所を見つける…「フリーター、家を買う」に設定が似ているような気もするが、こっちの方が「らしい」感じ。青春だなぁといった感じが伝わってくる文体、私は結構好みだ。2010/05/07