内容説明
武田軍に平穏な暮らしを奪われた市郎太は、軍師・三浦雪幹の弟子となった。彼は師とともに全国を遍歴するが、早くから、城造りの才能を発揮しはじめる。雪幹の遺志を受け継ぎ、軍師として身を立てようとした市郎太だったが、運命は彼を近江の石積み集団・穴太衆のもとに導いたのであった―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっこ
15
こういう時代小説もいいなと思った。この時代、お城はあらゆるもの象徴だっただろうし、それを築くにはかかせない職人衆にスポットが当てられていて興味深かった。この先、市郎太と源八は上手くやっていけるのだろうか…続きが気になる、2014/05/16
wearnotequal
7
非常に興味深い本。過酷な甲斐金山で石扱いに興味を持った市郎太が出会った軍師雪幹に仕え祖国漫遊。その後作兵衛と出会い石積みとなるまでを描写。戦国時代、城の防御設計の要となる石垣は重要。過去の経験や人脈まで活かし、石積みとして引く手あまたになるさまは戦国時代版サクセスストーリー。信長のみならず最後に藤吉郎登場。下巻へ続く。2020/05/04
たに
7
★4.5 戦国の世、武田軍によって平穏な暮らしを奪われた市朗太は紆余曲折を経て石積み職人としての経験を積んで行き…珍しいテーマの時代小説であるが、非常に面白い。これからどうなるか、下巻が楽しみである。2016/03/31
コリディ
6
7点。今村さんの「塞王の楯」の穴太衆の物語。劇画チックな今村さんほど熱くないが、落ち着いた読みやすい出来。誕生日、入院5日目。2022/08/05
はるのうらら
6
去年から始めたお城めぐりで、まず見るべしと来るのは石垣。石垣といえば必ず聞くのが穴太衆。もちろんお城は築城を命じただれだれの城ということになるが、実際石を積む人間たちにも興味をそそられます。市郎太の目でこの時代の城づくりを見ているようでとても面白く感じます。ここにでてくるお城は石垣しか残っていないようだけど、その場に立ってその時代を感じたいな。2014/02/06
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