私が語りはじめた彼は

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104541034
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

★この本をお薦めします★~紀伊國屋書店松山店・徳水和子
――胸は痛む。幸せなときもそうでないときも。――「ミステリ+心理小説+現代小説」というとてつもない小説です。1ページ目からぐんぐん引き込まれます。久しぶりに面白いお話を読んだ満足感。三浦しをんはブレイク寸前!!

★この本をお薦めします★~紀伊國屋書店新宿本店・野口亜希子
ある大学教授をとりまく男女の愛憎を静かな筆致で描いた作品。語りが冷静であるからこそ、その向こうに透けて見える熱くどろどろとした思いが際立ち、この温度差がとても魅力的だ。この本が教えてくれるのは、人を愛しそして愛されたいという思いは貪欲だということ。まるでそれが海水であるかのように、飲んでも飲んでも満たされないばかりか、どんどん渇きは増す。そしてみんな孤独だということ。三浦しをん、渾身の一作。

★この本をお薦めします★~紀伊國屋書店新宿本店・今井麻夕美
この小説を一言で表現するのは、とても難しい。ひとつ言えるのは、一行目から三浦しをんの仕組んだ迷宮のとりこになる、ということ。様々な女達を愛した大学教授の一生が、5人の男の口から語られる。けれど、読み終わったところで、大学教授の実体はつかめない。ただその一人の男に対する色々な人の色々な想いだけが交錯しているだけだ。人間が人間を思うとき、そこには様々な色をした感情があって、三浦しをんはそれを何色とも言えない一枚の布に織り上げた。美しく巧みな作品だ。

内容説明

あっという間にアカの他人。でも実はまだ切れていない、「彼」と私の仲。それぞれの「私」は闇を抱える、「彼」の影を引きずりながら。男女の営みのグロテスクな心理を描く“関係”小説。

著者等紹介

三浦しをん[ミウラシオン]
1976年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2000年、書き下ろし長篇小説『格闘する者に○』でデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

AICHAN

103
図書館本。三浦しをんの直木賞受賞作品。史上初めての20代での受賞だった。しょっぱなから驚きつつ読んだ。構成、情景描写、心理描写の巧みさに舌を巻く。直木賞の凄さ、三浦しをんの凄さをあらためて実感した。2020/02/18

扉のこちら側

87
初読。一人の男性を巡る連作短編集。読了後の、不思議な虚しさはなんだろう。嫌な気分ではない。2010/02/04

taiko

64
大学教授村川を巡り、係わってきた人達の連作短編集。 当の村川はほぼ登場せず、本人の気持ちはまるで分かりません。 ただ、とにかくモテる人らしい。 家族がありながら、不倫をし、新しい家族を作る。 でも、村川の魅力は伝わってこなかった。 なので、村川を忘れて、それぞれの登場人物に没頭して読みました。 自分の意思を初めて貫いた婿養子の男の話「残骸」、親の離婚に苦しみバイクに乗るようになった少年の話「予言」が好みでした。 2019/06/22

mikea

60
村川という一人の男の家族・周囲の語りで話が進んでいきますが、重苦しい雰囲気はなんだかミステリーなのか?と思ってしまう感じで落ち着かない。一人の男の行動、その男を愛する女の行動が・・・家族たちの心に泥を塗り固めていくような怖さを感じました。人を愛したり、愛されるって、どういうことなのって問いかけられている感じです。2011/03/04

扉のこちら側

53
再読。2014年168冊め。8年ぶりに読み、また気だるい読後に浸っている。黄昏時に読みたい本。2014/03/01

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