内容説明
百余年の歴史を持つ「御料牧場」や、伊勢神宮の「神田」、「御園」で実践されるユニークな農法は、日本でも有機農法が可能であることを証明している。成人病大国と化した日本人の食生活を、伝統的な日本食の原点に立ち返って見つめ直し、安全でおいしい食事を取りもどすための指標がここにある。
目次
第1章 天皇家のお食事と御食材
第2章 身土不二を考える
第3章 御料牧場
第4章 天皇家の饗宴
巻末資料(「命令書」(要旨)
FSN(食の安全を考えるネットワーク))
著者等紹介
横田哲治[ヨコタテツジ]
FSN(食の安全を考えるネットワーク)代表。IFAJ(国際農業ジャーナリストの会)会員。1941年生まれ。農業ジャーナリスト。処女作『牛肉はなぜ高いか』の刊行を機に、フリーになる。早くから狂牛病発生を警鐘し、日本の畜産のありようを提言する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
3
心をこめて、手間ひまをかけて世話をしたものというのは、そうでないものと比べて大きな違いがある。効率を考えれば、全ての食物をそのようにして育てたものにはできないかもしれない。誰もが皇室で使用されるような物を口にできるわけではないのは確かだが、国賓を迎えるような場においては、そのように手間暇と何よりも心を込めて作られたものを提供することには価値がある。2014/09/01
ひろただでござる
0
明治天皇の日々のお食事の献立が可愛い。2013/05/31
高橋直也
0
当たり前の食をきちんと守っていらっしゃると、言うことがわかる本です。御料牧場に一度は行ってみたいと、思ってしまいます。いつのまにか失ってしまった食の基本を見直さなければならないです。天皇家の食卓を通して私たちの食卓を再度見直したい気持ちになれるぜひ読んでほしい一冊だと思います。2013/04/12