出版社内容情報
誰の欲望も満たすことのない小説を、僕は書きたい――。
文筆なんて向いてないし、バカバカしいだけ。辛いだけ……日本一恵まれない三島賞作家にして「最後の文士」が、煮つまりの沸騰点を超えたとき、新たな傑作が誕生した! パッパッパッと点滅する3つのランプが語る物語は阿鼻叫喚、抱腹絶倒まちがいなし! 壮大なラストまで一気に読ませる「点滅……」他、全16作からなる最新刊。
内容説明
鬼才の最高傑作ここに誕生!ムチャクチャな本音で空洞化した現代に、孤高の叫びをあげる鬼才・中原昌也の最新小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
還暦院erk
7
図書館本。作者自身による表紙などの絵や写真コラージュが残酷風味。内容は…『メッタ斬り』で紹介されていた中編『点滅…』が意外に面白かった。他の諸短編は「文學界」「新潮」に毎月のように掲載されていたものだ。中原さん文句多い割に仕事キッチリじゃないか!掲載誌違うと表現の使い回しとか小ネタの重複とかやってるけど(笑)。設定が整ってるのに展開が謎とか、キャラは立ってるのにストーリーがアレとか、中原さんならではの読み心地(←一応褒めてる)。読者を選ぶのは確かだ。うむう。2022/08/10
カワハ
7
短編集。全体的に俗物(中原昌也が考える俗物)に対する憎悪や、小説を書くことそれ自体を放棄したような展開があって、それが「あらゆる場所に花束が…」よりも直接的なので、読む人を選ぶだろうなと思います。でも作者本人の考えとは裏腹に、センスのある文章だと僕は思うのですが。特に「点滅」はやけっぱち感が上手く表象されていて好きでした。2019/04/23
訃報
7
最近読んだ小説の中でこれが一番面白いと感じる辺り俺はもう小説という媒体に飽き始めているのかもしれない。本当に小説を軽蔑しきっていて無意味な言葉を連ねるだけなら面白いなんて感じるはずはない。どうやったらこんなの思いつくんだという斜め上の発想が次々飛び出す。小説が嫌いなのだとしても「面白いものを書いてやろう」という気概は誰よりも感じる。「自分はまともな作家ではない、どうせクソみたいなものしか書けない」という卑下したスタンスだからこそ「せめて面白く」しないと「書いていられない」のではないか。2018/09/27
かとうさん
5
”ドキュメント授乳”と、”点滅”が、好きだな。何気に読み返している本。そうだな、やはり好きだな。子供のころの混乱した頭の中のようで、懐かしく感じるアンモラルな言葉だね。2016/03/19
ophiuchi
5
作者は「天才」というような言われ方で時々目にしていたので読んでみた。暴力の表現は不快ということはないが、自分の心に響くものがなかった。2012/06/14




