内容説明
せつないほど、悲しい―。だけど、出会えてよかった。各界19人が愛猫に捧げる、とっておきの感涙物語。
目次
高瀬春奈とミクロ、ナオ―一日二回インスリン注射を打って、糖尿病と闘った五年間
赤瀬川原平とクリ―成田から車を飛ばしても、五分の差で間に合わなかった臨終
田中貴子と福―壮絶ながん死から六年。月命日の墓参りを忘れたことはない
池田理代子とタヌキ―留守中に、風呂場の浴槽で溺死。まだまだ元気な二十一歳だったのに
寒川猫持とにゃん吉―貴君らにとりてはただの猫なりき吾にとりてはいのちなりけり
武田花とタマ―お盆の迎え火をめざして、両親と一緒に帰っておいで
松本零士と初代ミー、二代目ミー、揚羽の寅次郎、吉祥寺さくら―さようなら、宇宙のどこかでまた会う日まで
村松誠とツン―助からないものなら、たとえ命が短くなっても、家においてやればよかった
山本晋也とララ、ピーコ、ベネディクトス―遺体をアイスノンで冷やしながら一週間、抱いて寝た〔ほか〕
著者等紹介
香取章子[カトリアキコ]
1954年東京生まれ。出版社勤務を経て、フリーランスライターとなる
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
38
各界著名人19人による愛猫への想いを綴ったエッセイ集。1話目を会社の休み時間に読んで後悔。亡くなった猫たちの最期の姿が頭をよぎり不覚にも泣きそうになりました。ですからこの本を人前で読むことはあまりオススメできません。どの人の話にも共通して言えるのは、共に過ごした時間への感謝、そして亡くなった猫に対してもっと他にしてあげられることはなかったのかという後悔。これまでに動物を飼った経験がある人はきっと人ごとには思えないと思います。★★★★2012/02/22
神城冥†
32
各界著名人達から忘れえぬ愛猫との出逢いから過ごした日々、亡くなる迄の話をインタビューしてまとめた本。皆さんが、とても猫を愛し、大切にしていた想いを綴られていて、読んでいてホロリと泣けてしまった…。私も昔、愛する飼い猫を病気で亡くしてしまったため、痛いほどわかる。2016/01/11
カエル氏
1
振り回されても猫を溺愛する飼い主達に共感!別れは読んでいるだけでも辛い。2021/10/06