この星のソウル

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  • サイズ 46判/ページ数 192p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104444137
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

歴史の奔流に抗うには、人ひとりの命はあまりに儚い――。李朝最後の王高宗は、閔妃を日本人に斬殺され、息子をロシア語通訳に毒殺されかかりながらも強かな抵抗を続けた。日本統治下の作家や詩人、語り手の中村をガイドしてくれた在日の女子留学生。儚い生の連なりが、激動の朝鮮史を織りなしてゆく。過去を掘り下げることによって未来を見晴るかす視野を開く刺激に満ちた歴史長篇。

内容説明

ソウルという「都」に刻まれた150年。李朝終末期の国王高宗と日本人に斬殺された王妃閔妃、日本の植民地統治下で創作をつづけた作家や詩人たち、抗いを生きる思想家、東京からきた「在日」の女子留学生…。儚い生の連なりが、激動の日朝関係史を織りなしてゆく。過ぎた日々を丹念に辿り、未来を見晴るかそうとする「歴史」小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

34
李氏朝鮮の第26代王高宗の妃・閔妃(みんび)の日本公使・三浦悟楼らによる衝撃的な暗殺事件(乙未〈いつび〉事変)を中心にその 前後の日本と朝鮮の因縁を、ライターである主人公のかつての取材旅行に仮託して描く物語。興味深い事件ではあるが、このあたりに詳しい歴史知識がなく、ソウルの土地勘もない者としては、もう少し両者の背景・裏事情も盛り込んで欲しかったところ。次は力作とされる角田房子さんの「閔妃暗殺」に行かねば。冒頭に音楽評論家の田川律氏登場にびっくり。一瞬、関西フォーク系の音楽小説か?と期待してしまった。2025/04/14

harumi

10
歴史の教科書ではさらっと触れるだけの日韓併合という出来事の詳細や裏側を、韓国を訪れる日本人(おそらく作者本人)を通して語られた小説。中でも閔姫の暗殺に至るまでの経緯は詳しく、勉強になった。伊藤博文も教科書のイメージとはかなり違っていた。ある宗教家が登場するが、彼の信仰していたキリスト教プロテスタントの一派に私はちょっとした縁があり、その礼拝に何度か参加したことがある。プロテスタントの中でもかなり少数派で布教もしないので信者は減る一方だが優れた考え方の宗派だと思っている。2025/06/03

田中峰和

8
主人公中村と作者は出身も年齢も同じ。何らかの投影はしているのか。19歳、大学生のころ、光州事件の翌年に韓国に行った中村。韓国の情報部ににらまれていないので、入国ができると理由だった。そして、2度目の韓国訪問は出版物のための取材であった。ここから、延々と韓国の歴史が語られる。宗主国清国と支配権を乗っ取ろうとする日本。さらにロシアが割り込んでくる。李朝最後の王高宗は、強国の支配欲を利用する権謀術数に長けた人物。妻の閔妃を日本人に斬殺され、息子をロシア語通訳に毒殺されかかるが本人は伊藤博文より長生きする。2025/02/26

まんだよつお

6
閔妃暗殺から韓国併合までの朝鮮近代史と翻弄される日韓の実在人物。そして、戦後民主化の韓国現代史での中で語られる創作上の人物。国家の歴史と個人の人生、マクロの視点とミクロの視点で紡がれる「この星」に存在する国と、「この星」に生きる人々の物語が、あえて感情を殺した抑制の効いた文章で淡々と描かれる。タイトルの「ソウル」は、大韓民国の首都ソウルSeoulと、人間の魂・精神ソウルSoulの両義かな。2025/02/26

yunyon

6
一番知らないといけない歴史なのに、近づかないようにしていた歴史を丁寧に見せてもらった感じ。知っていたことも誤解していたことあって、本当に読んで良かった。嫌なものを見せられるんだろうなと思って見ていなかった『明成皇后』のドラマも改めて見てみようと思った。2025/02/21

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