内容説明
大逆事件で叔父を喪い、戦争中は不敬罪で拘留―。戦争が終わるとこう言った。「これからは、マッカーサーに叱られるようなことをする」桁外れのセンスと資産を教育と芸術に注いで生きた、文化学院創設者の第一級の評伝。
目次
第1章 最初の記憶
第2章 遠くの地震
第3章 王の法のもとで
第4章 時代は変わる
第5章 ちいさくて、いいもの
第6章 文化学院の教師たち
第7章 性の明るみ
第8章 狂気か、正気か
第9章 悔いなき生活
最終章 火を焚く夜
著者等紹介
黒川創[クロカワソウ]
1961年、京都生まれ。作家。同志社大学文学部卒業。2001年『もどろき』が三島由紀夫賞・芥川賞候補に、02年『イカロスの森』が芥川賞候補に、05年『明るい夜』が三島賞候補、のちに京都水無月大賞受賞。09年『かもめの日』で読売文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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