内容説明
人が森の中で心の安らぐ懐かしさを感じるのは遠い昔の祖先たちの、樹々に囲まれた暮らしが谺しているから…だろうか。そんな森をこよなく愛する写真家夫妻が、日本全国の森を訪ねて撮った写真に加え、折々の森で交わされた樹々との語らいを綴る“森林浴”写文集。
目次
風蓮湖―タイガの幻影を映す北の森
阿寒―森の輪廻、倒木更新
大雪山―風雪に耐える森の知恵
黒松内低地帯―北限のブナ林の謎
恐山―ヤマセ吹くヒバの森
白神山地―雪解け水が育てるブナの森
八甲田山・蔦―一期一会、霧の渓畔林
平庭高原―ベコが越えたシラカバ林
北上山地・薬師岳―岩陰に潜む森の精霊
和賀山塊―ブナの老樹に宿る女神〔ほか〕