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内容説明
初めて手首を切ったのは、中学1年のときでした―。死を選ぶまでの過激にポップなモノローグ。「わたし」だったかもしれない「伝説」の少女。
目次
はじめに(父より)
詩
いつでもどこでもリストカッター
日記
解説(香山リカ) ダメ精神科医Kは、南条さんに言われた。「もう一度だけ、顔を上げるように」。
著者等紹介
南条あや[ナンジョウアヤ]
1980年8月13日生まれ。本名・鈴木純。南条あやはハンドルネーム。中学1年のときに初めて手首を切り、以降何度もリストカット、自殺未遂を繰り返す。高校時代、パソコンを手に入れたのをきっかけに、インターネットで身辺雑記や精神科入院日記を公開、人気を博す。ネットアイドルとも呼ばれ、雑誌『GON!』に連載を持ったり、テレビの取材を受けたりした。1999年3月30日、他界。享年18歳
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばいきんまん
12
'15.12-3(78)高校の時に購入。大人になった今でも、病むと開く本。肉体的な痛みより、もっと奥に隠された誰にも打ち明けない心の闇が痛い。ただ、まともな人が読んだらただの甘えとしか思わないだろうな。2015/12/03
sigh
7
ネットアイドルを調べていたとき、気になった本。読了まで時間がかかった。一言で表すと痛々しかった。文体やノリは明るく軽いのに、中身は正反対。そしてたぶん、本当に辛い部分は書かれていない。「日記」でまでサービス精神で書かなくて良いのに…と思う一方で、自分の書いたものが受け入れられる幸せを味わっていたんだろうと思う。当人より親や担任の立場の方に近い目線で見ると、彼女は決して愛されていなかったわけじゃないと、彼女の書いた事実から思える。大人だってそんなに完璧になれないんだよ、許してあげてね、と声を掛けたくなった。2012/01/22
お咲さん
6
娘の学校のスクールカウンセラーが読んで衝撃を受けたと言ったのがきっかけで手にした本。読んでいて思った以上に衝撃的だった。娘も自傷行為が激しかった時期がある。心理の先生に大小拘らず自傷は自傷ですと言われたけれど、当時はさほど重く受け止めていなかった。しかしこの本を読んで、娘の自傷の先にある未来を見た気がした。ひとつ間違えば、我が子もこうするのだという危機感。それが怖くてたまらなくなった。南条あやは才能のある子だった。ゆえの苦しみも多かったに違いない。薬を飲まずにいられるように娘とともに歩みたいと強く思う2022/02/27
深都
5
ネットで存在を知って学校で借りた。コミカルな文体に潜む心の闇に引き込まれた。きっとふつうの女子高校生。きっとふつうじゃない女子高校生。みんなそうで。南条さんの笑顔が見たかったなーと。私にできることは何もないし、友達になりたかったとも思わない。ただ、どこかでふつうに笑っててほしかったなーなんて。2010/06/24
永月莎夜(ながつきさや)
5
何度読み返したか…。希死念慮に効く。今回はあやちゃんと対話するように読んだ。Coccoは復活してからの武道館行ったけど凄く良かったよ、戸川純もこの前ライヴ行ったけど、一時期ヤバい感じあったのが入院してから凄い歌い手に戻ってて、是非生で聴いてほしいよとか。ねこぢるも程なくそちらに行ってるけど、今でも人気あるよとか…10年。私もよく生き延びたもんだ。水谷氏の『南条あや関連のことをTV放送すると後追いが出る』という趣旨の発言をどこかで見た。残念だ。私は彼女から生きるためのエッセンスを貰っているのに。2009/05/22
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