内容説明
自分を見失うほど激しくひとりの人に溺れ、その結果すべてを失ってもなお、幸福でいられるような恋とは?ひりひりするほど熱い言葉で書かれた、痛いほど切ない、ふたつの恋。熱く、痛く、切ない、究極の恋愛小説。
著者等紹介
小手鞠るい[コデマリルイ]
岡山県生れ。同志社大学法学部卒業。1981年第7回サンリオ『詩とメルヘン賞』を受賞し、3冊の詩集を上梓。’93年に「おとぎ話」で第12回『海燕』新人文学賞を受賞。’92年からニューヨーク州に在住
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感想・レビュー
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あっ!chan
42
初読み作家さんで、読んではみたものの…何て言うかな?おとこの私がいうのもなんだけど、「男らしい人」も「優しい人」も勿論自分勝手なダメ男だけど、主人公のかもめも重たい女のみたいでダメなんじゃないのかなぁ…まぁ質の高くない恋愛と不倫話を読まされた感じ。それより上でも下でもないと上から目線で思ったのが素直な感想(ファンの皆さん、スミマセン)。2015/09/12
愛緒
25
男らしい人と、優しい人。かもめが愛した二人の男。どうしたらここまで誰かを愛することができるのだろう、とまず率直に思った。誰かを必死に愛することは愛することで終わらない。その先にある異物みたいなものを見なければいけないのだと思った。2018/01/26
MINA
22
「責任とか、結婚とか、家庭とか。わたしが欲しいのはそんな、得体の知れないものではないのだ。わたしが欲しいのは、あなただ。あなたとの生活でもなく、あなたの子どもでもなく、あなた自身。あなたの欲望。その愛人で、わたしはあり続けたいだけ。」十数年前立ち読みしてここの部分が猛烈に印象に残ってて。そして今、何を馬鹿で幼稚と分かってるけど本当に強烈に共感してしまう。私も、なんて言ったらかなりこっ恥ずかしいけれど。ラストすごく好きだし分かる。危うくて愚かでみっともなくて…だけど全て剥ぎ取った心の奥を抉ってくる感じ。2018/03/23
ひめぴょん
9
小手鞠るいさんの本は初読。「好きになること」に落ちる女の物語。理性がなくなり、「欲しいのは、あなた」に徹してしまう。あまりにも依存性が高そうなかもめの言動はうっとうしいのではないだろうか?と思わずにはいられない。この本の中で結婚はあくまで制度で、好きの延長ではありません。でも、その制度下のときはそれなりに結婚相手のことも考えつつ、別の人への「好き」に生きている。 あまりこういう本は読まないのですが、なんだか分かるという部分もありました。 2023/03/18
まげりん
9
作者の児童書が好きだったので読んでみた。が、恋愛小説が苦手なのも相まって、辛かった…(>_<)重いよ…この人重い…。そばにいたら絶対寄らない。どっちの男もダメです。児童書の世界に戻ります。さようなら。2015/03/23