内容説明
舞台はオーストラリア。奇岩天を指す荒野、白砂輝く浜、満天の星を映す湖…。20年を経て原点に返り、宇宙的な広がりの天地をとらえた月光写真の新境地。
著者等紹介
石川賢治[イシカワケンジ]
1945年福岡県生まれ。67年日本大学芸術学部写真学科卒業。ライトパブリシティ入社。76年フリーランス・フォトグラファーとして活動を始め、CFを数多く手がける。84年秋より月光写真に取り組む。90年ラフォーレミュージアム原宿における展覧会と初の写真集『月光浴』(小学館)が一大センセーションを巻き起こし、以後、満月の夜に月光写真の世界を探究しつつ世界中を撮影し現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hideto-S@仮想書店 月舟書房
70
満月の光のみで撮影された無生物の世界。太陽光の46万5000分の一の明るさに照らされた岩、雲海、砂、枯れ木……。《月光写真》をライフワークに定めて20年の集大成として、オーストラリアの大地を旅しながら撮影を続けたという。グレート・オーシャン・ロードの「12人の使徒」と呼ばれる奇岩、デビルズ・マーブルに屹立する巨石、先住民アボリジニが「神の眼」と畏怖する湖、太古の原生林が悠久の時を経て岩と化した「ピナクルズ」。大きい。そして静か。2006年7月初版。2015/08/11
テイネハイランド
10
図書館本。ダ・ヴィンチ10月号の新刊案内で石川さんの本が紹介されていました。そこで石川さんの別の写真集を図書館で借りてみました。石川さんは月光をテーマとした写真集を多く出されているようです。本書は、月光に照らされたオーストラリア各地の自然の風景が被写体として選ばれています。青がベースになっていますが、地球外の惑星のような荒涼とした感じではなく、幻想的ではあってもどこかに生命の息吹がうかがえる温かみがある風景で、どの写真も水準以上の出来ばえだと思います。石川さんの別の本も機会があれば読んでみたくなりました。2021/10/05
yuzi
1
表紙に惹かれて。光源が月明りだけの写真集。すごく静かな画だし、被写体は枯れ木や岩とかで命のかけらもないのに、不思議な温もりを感じる。穏やかな気持ちになれる写真集。2012/03/23