内容説明
冴え冴えと硬い光を放つチベット・ヒマラヤの峰々の稜線、天と地の境目に動物たちがうごめくケニア・サバンナの地平線、マグマ噴くハワイの火山と、星影を映すタヒチの水平線、そして満月の夜に開花した神秘の花、月下美人―地の果てから海の果てまで、その無限に広がる青白き空間を、地球規模でとらえた月光浴写真の集大成。
著者等紹介
石川賢治[イシカワケンジ]
1945年福岡県生まれ。67年日本大学芸術学部写真学科卒業。ライトパブリシティ入社。76年フリーランス・フォトグラファーとして活動を始め、CFを数多く手がける。85年秋より月光写真に取り組む。90年ラフォーレミュージアム原宿における展覧会と初の写真集『月光浴』(小学館)が一大センセーションを巻き起こし、以後、満月の夜に月光写真の世界を探究しつつ世界中を撮影し現在に至る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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miwmiw
10
この写真集は、すべて満月の光で撮影されています。本当に美しくて何度も見てしまいました。特にチベットの夜のヒマラヤ連山が好きです。また、夜の大地の、キリン等の動物の姿を見ると、太陽光ではわからない自然の美しさが感じられます。静かで力強い、とても美しい本です。2010/10/10
魚京童!
8
満月の下でうつらうつらしたい。2018/09/16
ごま
7
太陽光とは違う、柔らかい明かり。それを浴びて眠る動物たちがいとおしく見える。昔、父と満月の夜に散歩したことがあった。白い雲も見えるし私たちの後ろには影が伸びていて『夜』の定義がわからなくなった。不思議だけど、なんだか満たされたことを思い出した。2013/08/31
ぼん
1
夜のしじま。澄んだ空気。深い青の世界。2017/08/30
deerglove
1
しばし言葉を失う。月光に照らし出された世界の静けさ、密やかさ、壮大さ。淡い光には何かを明らかにする魔法があるようです。2016/01/19