内容説明
みるみる髪が生えてきた!―その一本の電話が人類滅亡のプロローグだった!?ナゾの養毛剤「BH85」が地球を覆いつくす、恐怖の「B・H」…だけど、なぜかほんのり温かい“なごみ系”パニック小説!第11回「日本ファンタジーノベル大賞」優秀賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
miroku
19
一般ではノーマークの作品だが、進化・終末テーマとしては異色でありながら、独自で秀逸。予想外に面白くて儲けた気分♪2015/02/22
k16
10
養毛剤から始まる世界滅亡。 バイオホラーでパニックものである意味侵略もの? ブラッド・ミュージックみたいで面白かった。 タイトルはオチにつながる。良作。 吾妻ひでおイラストが更にいい味だしてる。2021/01/04
びぎR
3
「養毛剤を発端としたバイオハザード小説」なのですが、コミカルな出だしに反して思いがけず大げさになっていきます。究極の生き残り系(?)SFですが、生き残らないのも幸せかもと思わせる部分もあります。いい大人が電車の中で読むにはブックカバー必須な(笑)吾妻ひでお氏の表紙もいい感じです。こういう作風好きなので作者が寡作なのがつくづく残念です。2017/05/18
サト
1
効かないはずの養毛剤がよく効く。毛が生えてきて10日で5センチも伸びてしまう。コミカルなカバー絵と帯に惹かれ読んでみた。バカバカしくて、しかし恐ろしく、壮大な人類補完計画的なお話。補完される側ではなく、されない側からのだけども。すべてとの融合は心地好いのだろうか。そして融合した後の家族や友人や恋人を、その人と認識できるだろうか。その人をその人たらしめるものは、やはり記憶か。でも水木さんの言う「姿かたちも歩き方も笑い方も手の感触も」大切にしたいのも本当。平和な終わり方で良かった。面白かった。2019/10/03
タケミチ
1
のほほんと終末SF。何も考えずに楽しむこともできるけど、考えようと思ったらけっこう考えることができる。2015/07/03