内容説明
働き盛りの仕事をなしとげ、人生のセカンド・ステージに立った夫婦が選んだ、生き甲斐の時間、平家への旅―。建礼門院の京都寂光院、平清盛・妻時子の厳島神社、木曾義仲の粟津が原、平知盛の壇ノ浦…。栄枯をしのべば重なるように、わが冬、わが春、わが夏が茜の空によみがえる。
目次
京都寂光院、冬牡丹―建礼門院への旅
雪の大原、醍醐の別れ―大納言佐局たちへの旅
入道相国清盛の落日―平清盛への旅
早春の須磨、宮島の海―平時子への旅
宇治川べりに舞う蛍火―平重衡・源頼政への旅
灯籠の大臣重盛の祈り―平重盛への旅〔ほか〕