内容説明
嵐の海に乗り出し、蜜柑を運んだって?材木を売りさばき、一夜にして大金持ち?花の吉原で大豪遊?講談、立志伝の類はよく出来てんね。でも、あたいの話にはかなわないよ。紀伊国屋文左衛門、ひと呼んで紀文のお大尽、表の顔は大江戸一の御用商人、しかし、その裏の顔は将軍家も恐れぬ闇将軍…。戯作者を夢見る町娘が迫る大江戸一の豪商、紀伊国屋文左衛門の大陰謀。
著者等紹介
米村圭伍[ヨネムラケイゴ]
昭和31年、横須賀生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。平成11年、初めて書いた小説『風流冷飯伝』で小説新潮長篇新人賞を受賞し、作家デビューを飾る
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感想・レビュー
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ダイアナ
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何度目かわからないくらいの再読。紀伊国屋文左衛門の一代記を戯作にしようと企むお夢。あれよあれよと幕府まで巻き込む騒動に巻き込まれ…。単行本でも相当の厚さながらぐいぐい引き込まれ一気に読んでしまうし、いつも米村先生の手の上で踊らされてしまうんだけどそこが堪らなく面白いので折に触れては読んでしまう。お夢が吉宗相手に啖呵を切るシーンにいつもスカッとするなぁ!!2017/04/06
libra
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聞きおぼえがある名前があるなーと思ったらメダカ姫シリーズに何気に関連してるんだな。2010/01/08
聖月
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〇一代で財を成した紀伊国屋文左衛門親娘の会話で始まる本書。その紀文(紀伊国屋文左衛門)の野郎の、これまでの生い立ちをなんとか聞き出し、浮世草子にして戯作者を目指そうとするお夢。ところが、風聞の生い立ちを拾い集めていくと、どうも話の辻褄が合わない。この紀文という男の本当の正体は、何なのだ?そういう冒頭で始まる話に、これは◎◎評価間違いないと思って読み進めたのだが…。2003/11/24
沼田のに
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おもしゃぐねがった。2019/11/05




