食べ物が語る香港史

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食べ物が語る香港史

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  • サイズ B6判/ページ数 306p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104245017
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0095

内容説明

食は時代を反映する。世界に名だたる“食都”が形成される過程は、すなわち植民地・香港激動の百五十年史そのもの。それぞれの食べ物の背後に歴史が見えくれし、食を探れば香港人がわかる。―楽しみながら味わう香港史。

目次

第1章 英国人がやってきた(一八四一年~一九〇〇年代)
第2章 上海に憧れた香港(一九一〇年代~一九四五年)
第3章 食べるのがやっと(一九四五年~一九六〇年代)
第4章 ぜいたくは美味しい(一九七〇年代~一九八〇年代)
第5章 世紀末の繁栄 光と影(一九九〇年代)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ori

2
「日本軍は3年8カ月の統治の間、香港の生活や経済を向上させる努力は何ひとつ行わなかった。それどころか、住民の反感を買うような政策ばかりが目立つ」 何この今とのデジャブ感…… 香港はずっと自由を求めて立ち上がっては抑え込まれを繰り返してるのだな。98年ぐらいまでの話なので出てくるお店の半分はもはやないだろうな。人気の食べ物がどういう流れで人気が出たか歴史に合わせた話が興味深い。きっとほんの短期間だけ人気が出て消えた食べ物もたくさんあるだろう。そして香港の成り立ちから上海の影響はやっぱり大きい。あらゆる面で。2021/01/17

あらたま

2
再読。香港の歴史を食と共に読む一冊。英国に占領される前の原住民(船上生活者)が船の上で育ててたやわらかい鶏。英国時代の毒入りパン事件。日本占領下でのバナナの皮レシピ。メロンパンとパイナップルパンどっちが元祖?KFCが来たものの…。出稼ぎフィリピーナのお弁当。などなど返還までの香港の食生活。読み応え十分。2015/01/07

bitotakeshi

1
香港の歴史を概括しつつ、香港に住む人たちの食生活の変遷を辿ることができる良書。弾牙(アルデンテ)の雲呑麺が美味そう。店の連絡先とか書いてあるけど、今でも開店してるところはどのくらいあるんだろうか。2015/12/09

残留農薬

0
本書では、香港の発展の中で様々な地域の料理が流れ込み、現在の食文化が形成されたことを概観する。以降私見:唐艷香、褚曉琦《近代上海飯店與菜場》によれば、戦前上海においては各省出身者は同郷団体ごとに郷土の料理を楽しんでいるように見え、1938年の陳公哲『香港指南』記載の各省菜館は極僅かである。戦後に難民が流入して華人社会が多様化した後で、多様な食文化を自由に楽しむ風土が醸成されたことが想定される。多様な食文化を自由に楽しむ「食の巡礼圏」の形成こそ、胃袋における「香港人」の誕生だったのではなかろうか。 2016/04/26

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