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内容説明
そして彼は「あさま山荘」へ向かった。―痛惜の念と共に親友が辿る元連合赤軍幹部の軌跡。
目次
序章 「あさまさん」
第1章 麹町小学校から駿台予備学校まで
第2章 横浜国立大学入学から革命左派加入まで
第3章 羽田突入事件から保釈まで
第4章 猟銃強奪事件から印旛沼事件まで
第5章 あさま山荘事件から森恒夫自死まで
第6章 統一公判復帰から再分裂まで
第7章 第一審・石丸判決から第二審・無期懲役確定まで
第8章 千葉刑務所下獄
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
17
若松孝二監督の映画「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」を観て、この本に興味を持ち読んだ。この事件は私が中学生の時に発生し、連日テレビからその様子が流れていたのを覚えている。あさま山荘事件に関わった吉野雅邦という人間について小学生の時から親しかった著者がまとめたものである。この事件に至るまでの出来事、家族、自分の恋人の殺人に関わったこと、拘置所内からの手紙など様々なエピソードで構成されている。すでに40年前の事件だがこれからも多くの人々の心に残ると思う。2014/04/05
服部
6
吉野雅邦の幼馴染が書いた本ということもあり、吉野の子ども〜学生時代の思い出が語られていたり、吉野から送られた手紙が引用されている。友人という立場でありながらかなり意識的に客観視して描かれており、雑誌編集者が書いた本という印象。吉野が金子みちよさんや友人と一緒に最近読んだ本について語り合うシーンはとても楽しそうで、ここで留まることはやはり時代的に難しかったのだろうかと考えてしまった。2022/06/28
猫草
2
自分の子どもを妊娠している恋人の総括(リンチ)に加担した吉野の心情が、親友を通して伺える。小中高の無邪気な青春の思い出が切ない。2011/02/11