内容説明
異界の扉が静かに開き始める。優れた歌を創ることが無上の名誉であり、人々が歌の呪力を恐れる不思議な町があった。その町で呪力を持つ歌を消すのが人形師「青猫屋」廉二郎の裏の仕事。ある日、48年前の歌仕合の勝敗の判定を依頼された彼は、消えた歌の探索の果てに摩訶不思議な事件に巻き込まれた―。夏の一夜の見せ物小屋は夢か現か幻か。いつとも知れぬ懐かしい日本で男を惑わす妖しい生き物たちの謎。第8回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Norico
18
歌の魂、瘤を抜くことで、その歌をなくしてしまうことができる青猫屋。淡々と素焼きのキツネを作り続けている青猫屋や、とんちき、謎の男山口とか、割と好きな設定なんですが、あんまりはまりませんでした。。終わりがよく分からなかったからかな?山口ももっとなんかアヤシくいてほしかったなぁ。2015/08/09
やんやん
12
設定は本当に好きで 読んでいくと話がわかる瞬間があると思ったら逃げられ また逃げられ…(>_<) 何ともいえないもどかしさ。結果よくわからず。誰かこの世界観だけを引き継いで話を作って欲しい。2014/01/23
アキ
5
キラリとした言葉や表現はあるのに、読む事に集中できなくて、 色んなことが分散され過ぎていて、煙に巻かれたような感じ。 奇妙というより珍妙。 そして消化不良というか、頓痴気がお気に入りだったので 変な切なさが残ってしまった。2011/08/09
miroku
5
不思議な世界観。 妖しい世界にひたる心地良さ。 ふわふわと漂う。2010/03/06
あめ子
3
眠くなる本。それも退屈さやつまらなさじゃなくて心地好さからくる眠気。まるでこの本自体が子守唄のような感覚。私はこの世界観好き。2011/03/22
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