「赤報隊」の正体 - 朝日新聞阪神支局襲撃事件

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104128068
  • NDC分類 070.13
  • Cコード C0095

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobody

9
文章力がダメだとして酷評した立花隆は慧眼である。まずそれを耐え忍ぶという覚悟が要る(ちなみにそれを理由としてペンネームを変えたという一橋の心性も注目に価する)。加えて裏もの本暗黙のルールとして、事実を直截には書けず、あたかも検閲逃れの如く書かねばならぬという事情もある(訴訟や身の安全対策)。根本的にニーズを捉え違えているが、読者は事件ものに著者の推理や主観を求めていない。况んや一橋のように独特の頓珍漢な思考回路の持主による推理は邪魔でしかない。ただ現時点で判明している客観的事実や手がかりを整理して提示して2024/02/09

sasha

7
本書の元になった記事が雑誌に掲載されたのは2000年。朝日新聞阪神支局襲撃事件を含む一連の赤報隊関連事件の時効前。なのに捜査関係者や捜査幹部、それに公安までべらべらとよくしゃべってる。阪神支局襲撃に関しては亡くなった小尻記者の取材が原因としているけれど、事件当日夜に小尻記者が支局に確実にいるって知ってなきゃ襲撃できないと思うんだが、それをどうやって把握したかはスルー。一応、実行犯に辿り着いてるけど都合よく(?)急病で死んじゃっている。どこまでが本当に取材したことで、どこからが妄想なんだろう。駄作中の駄作。2018/02/04

cronoq

4
1987年5月の朝日新聞阪神支局襲撃事件を初めとする「赤報隊」名義の犯行声明が出された一連の事件(警察庁広域重要指定116号事件)を取材したジャーナリストによるルポルタージュ。一読すると、真犯人と犯行の背景を特定したかのような内容である。しかし、核心部分に近づけば近づくほどイニシャルや仮名による記述が目立つ。これでは、本書の結論自体もまた、事件の真相と同様に闇の中だ。諸事情で書けない部分があるのはわかる。しかし、こんな狐に化かされたような読後感を抱くような書き方は感心できない。2012/06/24

とりもり

3
今更ながらに読了。朝日新聞阪神支局の事件が平和相互銀行事件と密接に関連するという。その証拠である金屏風事件に絡む金銭消費貸借契約証書の写しを、知人を介した取材協力依頼で入手した小尻記者が殺害されたというのが、一番の核心ポイント。でも、その割にはそのコピーを犯人が回収しようとした気配はないし、威嚇としてはあまりに凄惨な殺人は度を越している。結局その辺がどうなのかについては触れられておらず、肝心の人物の名前がほとんど伏せられているので、真実かどうかもよく分からない。「真実」感は今ひとつでした。★★☆☆☆2025/02/10

TURU

3
この著者の出版本は出版順に読んでいませんが、全てが興味深く感心させられ惹かれる作品ばかりでしたが、この本は何も感じるものがなかった。この本で赤報隊(本家)結成の地が滋賀の湖東、自分の住んでいる地域だと知った後でも面白くなかった作品です。結局、何も真相にたどり着いていないし全てが偽名で終わります。2014/11/12

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