出版社内容情報
子規を読むことは、五感の解放である――。
生誕150年のいま読むべき力作評伝。
三十代前半で病に伏した正岡子規にとって、目に映る景色は根岸の小さな家の、わずか二十坪の小園だけだった。動くことのできない子規は、花の色や匂い、風の動きや雨音などで五感を極限まで鍛え、最期まで句や歌を作り続けた。幕末の松山から明治の東京まで足跡を丹念に辿り、日常の暮らしの中での姿を浮かび上がらせた新しい子規伝。
内容説明
病に伏した子規は目に映る景色で五感を鍛え、最期まで句や歌を作り続けた。幕末の松山から東京まで足跡を丹念に辿り、日常生活の中での姿を描き出す新しい正岡子規伝。
目次
松山の人―慶応三年~明治十六年
東京転々―明治十六~十九年
神田界隈―明治二十年
向島月香楼―明治二十一年
本郷常盤会寄宿舎―明治二十二年
ベースボールとつくし採り―明治二十三年
菅笠の旅―明治二十四年
谷中天王寺町二十一番地―明治二十五年
下谷区上根岸八十八番地―明治二十五年
神田雉子町・日本新聞社―明治二十六年〔ほか〕
著者等紹介
森まゆみ[モリマユミ]
1954(昭和29)年東京都生れ。早稲田大学政治経済学部卒業、東京大学新聞研究所修了。出版社で企画・編集を手がけた後フリーに。1984年、地域雑誌「谷中・根津・千駄木」創刊、2009年まで編集人を務める。1998年に『鴎外の坂』で芸術選奨文部大臣新人賞、2003年『「即興詩人」のイタリア』でJTB紀行文学賞、2014年に『「青鞜」の冒険女が集まって雑誌をつくるということ』で紫式部文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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