内容説明
重松清が感動し、時に笑い、あるいは涙した…市井の人々によるとっておきの実話41本―人気ラジオ番組「マイ・ストーリー」(制作:毎日放送)傑作選。
目次
第1章 君たちに出会えて幸せだった
第2章 力を合わせれば、恐いものなんてない
第3章 悪い子でごめんね
第4章 その気持ちだけで十分やなぁ
第5章 帰りたい。でも帰れない
第6章 男って、アホですね
第7章 あなたの娘なんだから
重松清「母のトランジスタ・ラジオ」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
49
重松清さんのラジオ番組に寄せられた、一般の人たちによる家族への様々な想いを綴った手紙。家族だからこその愛もあれば憎しみもある。飾らない、素朴な文章で綴られる様々なドラマが胸に染みる。亡くなった母や父の愛情を描いた作品は特に染みるなぁ。2024/12/09
優花 🍯モグモグ
45
家族だから素直になれず、傷つけたり避けてしまったり、様々な想いがあります。その想いを手紙に託し想いを伝える。親から子へ。子から親へ。短い手紙、ぶっきらぼうでも、その人の想いや愛情が充分に伝わってきました。そして自分の親や兄弟に感謝の気持ちでいっぱいになります。2018/05/03
タルシル📖ヨムノスキー
18
重松さんのラジオ番組〝マイ・ストーリー〟。そんな番組があったことすら知らなかったが。その番組にリスナーから寄せられた物語を加筆・修正してキャラメルボックスの俳優陣が読んでたなんて。どうせ本にするなら、その朗読したものもCDにして、同梱してほしかったな。2018/03/16
なつ
16
本を読んで泣くという行為を久々にした。というか私の場合、本を読むことさえとても久々なのだけど…ホントこの年になって『家族』というものが如何に大事で、そして自分のアイデンティティや私自身の根本的なもの&基礎の基礎になっていること全てがそこから始まっている、培われている、とういうことをひしひしと実感する。同時に自分のお父さんお母さんの娘として生まれて良かったと本当に思う。感謝しか、ない。一番印象に残ったのは此処→『いったん減った家族も今度はまた増えていくのです。家族はずっと途切れることなく続いていくのです。』2016/12/15
gissy
9
手紙はいいなと感じました。大切な人との思い出、大切にしたい時間とその時のこころを思い思いの大きさの箱に収める感じ。伝えたいことを伝えたいときに伝えられることは幸せなことだと思いました。2012/07/10