内容説明
一枚の布への想いを大切に、創意工夫で美しく着こなす。幸田家流装いの楽しみかた。
目次
とりあへずの箱
透かない単衣
蝋たたき
墨流し
春を待つ
着ぬいた末
順送り
洗い張り
色移る
雪晒し
白に還る
絹の表情
お召機
帯あれこれ
福を着る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぼちぼちいこか
27
母、幸田文が残した着物、祖父、幸田露伴が残した羽織等、代々引き継がれる着物を通して、著者が思いを語っている。若いころは気が付かなかったこと、需要が減り、廃れつつある織物業界や染め物業界について工房を見つつその技術や伝統についても語られている。教えてもらうことが多く、自分の着物に対してももっと着こまねばならないと思う。2020/11/29
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
22
幸田文の残した着物を、ほどいたり染め替えたりして、また着るためにお直しする。ステキだが読んでて辛かった。着物を直すための工程、お金、何より季節や礼儀などの知識。素人には無理だわー、と言うのが正直な感想。懐かしい着物をとっておきたいけど、場所もなし。一枚お直しする何十万円もなし。2022/06/07
にな
5
図書館本。 「丁寧」「穏やか」という言葉がぴったりな本。着物という伝統的な衣類が少し身近に感じました。2016/01/24
ひみ
5
幸田文の娘さんの着物エッセイ。いいお家柄のご家庭には、いい着物がたくさん。雪晒しや洗い張りの写真が興味深かったです。2014/03/09
麻ノ葉
1
趣味で、母や義母からもらった着物を着ます。しかし、どれもそんなにすごい価値があるものでもない普段着なので、お手入れにこんなに手間をかけたことはありませんでした。 私の着方は、ユニクロとか着てるのと大して変わらない。着物そのものを慈しんで、代を変えても大切にできる着方にはとても憧れます。2018/08/22
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