内容説明
茶の湯の世界に生まれた二十歳の日本人女性が太平洋と大西洋を渡航してモダンデザインの源流をなす造形大学バウハウスに入学。カンディンスキーやアルバースから親身な指導を受け、クレーの前で日舞を踊り、ミース・ファン・デル・ローエとすき焼きパーティー…。黄金のモダニズム期を痛快に生きた「おしゃまな」モダンガールの回顧録。
目次
私の生い立ち―結婚まで
ドイツへの旅立ち
ゼロから挑んだ予備課程
デッサウの生活
織物工房で学んだ「ものを見る眼」
バウハウスの閉鎖、そして別れ
帰国後の活動
私のものさし