内容説明
明けても暮れても金儲け、拝金至上主義一家の過激な日常が炸裂する抱腹絶倒のファミリー・ピカレスク・ロマンの傑作表題作。呆れた地方公務員の生態を背景に繰り広げられる「駱駝市役所の人びと」。関西屈指の国立大学の権威にカンニングで挑む孤独な戦いを描いた「東京都大学の人びと」。期待の才人がおくる初の傑作小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tetsu
17
★3 久々のユーモア小説。「東京都大学の人びと」がよかった。「とうきょうと」ではなく滋賀県にある(らしい)「ひがしきょうと大学」が舞台のカンニングの話。 そういえば、最近笑える本を読んでない。そうゆう作家や本が少なくなったのか自分が笑えない体質になってしまったのか。 いつも笑顔でひとにユーモアを振りまく存在でありたいものです。2015/11/28
やすひで
2
3篇とも面白いと思うが3篇に共通して感じられる真面目に生きる人間を小馬鹿にした感が好きになれない。
ジョニー
1
よく考えられたギャグ小説3編を収録。どれもおすすめです。個人的には最高のエンターテイメント小説だと思います。2013/09/30
てふてふこ
1
日本の社会が悪いのか、意地汚い・狡賢い人々。でもある意味合理的で、東京都大学の人びとの主人公の意見も面白い。3話収録の短編なので、登場人物が多く解り難い部分も在り。表題作のお年寄りに仕事を振るところは良いと思う。2012/03/30
渋谷英男
0
笑えなかった。☆22015/06/05