内容説明
二〇世紀を生き抜き、今も存在感を発し続けているただ一人の権力者、カストロ。なぜこの男だけは、40年以上も権力腐敗からまぬがれているのか。
目次
第1章 奴が死ぬのを待て
第2章 カストロに会おう
第3章 生き残るキューバ
第4章 ラテン系社会主義
第5章 キューバの中へ
第6章 目の前のカストロ
第7章 旅は終わるのか
第8章 赤坂の夜
第9章 再びキューバ
第10章 革命宮殿の夜
第11章 幸せな野良犬
著者等紹介
戸井十月[トイジュウガツ]
1948年東京生まれ。イラストレーター、フリーライターを経て、作家として活動。そのかたわら、映画監督、ドキュメンタリーディレクターとしての顔も持つ。1983年、バイクで北米大陸縦横断。以降、18年間で走行距離は20万キロを越える。1997年より五大陸走破の旅を始め、2001年、三大陸目のアフリカを縦断
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Motoki Horio
5
戸井十月の書いたゲバラの本が愛情を感じ良かったのでこちらも読んでみた。カストロという人もキューバという国も僕らが思っているものとは違うと思った。2016/07/04
Ujiro21
4
医療に教育。腐敗とサトウキビ畑。共感出来る一面もあれど、暴力が伴う事で説得力は無い。チェ・ゲバラが国を出なくてはならなかった理由。何も知らず右左で片付けていた自分の無知を恥じた。2016年に亡くなるまで唯一無二の存在だった事がとても胸には響いた。また、読むと思う。この本は。2017/01/04
sasha
4
やられた。ゲバラの本も書いている戸井氏だからキューバびいき・カストロびいきではあるのだろうが、それを差し引出でもフィデル・カストロという人の魅力にやられた。今でこそ弟ラウルに権力の座を譲ってはいるもの、アメリカの傀儡政権から祖国を取り戻し、何度もの危機に見舞われながらも40年以上にも渡ってキューバを維持して来たのは奇跡としか言いようがない。しかし、本当の苦難はカストロが身罷ってからかもしれないね。でも、戸井氏の方が先に逝ってしまったけれど。2014/10/17
sagatak
4
2003年まだフィデルが議長だったときの著。彼の銅像がないのは知っていた。その信条というのもいくらかは知っていたので当然のことだと思っていた。しかしながら振り返れば40年間、いや今や50年を超える長い間キューバという国を率いてきた精力というか信念というか、まさにその決意を体現しているのだと思った。もちろん彼一人で国が成り立つ訳ではないが、今の形のキューバが存在する源泉はやはり彼一人の存在に依るものだと思う。彼の死後にキューバがどう変化するかはわからないが、父なるフィデルの理想とした国が続くことを希望する。2013/06/26
カネコ
3
◎2010/08/05
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