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8月の果て

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  • サイズ B6判/ページ数 832p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104017089
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

幻の五輪マラソンランナーだった祖父の生涯を追いながら、戦前から現代に至る朝鮮半島と日本の葛藤をえぐり出す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

34
祖父・雨哲は統治下の日本での五輪出場を目指したマラソンを戦後の歩みと共に走ることを止めなかった、東京五輪の開催に手を掛けて果たせなかった今夏に因果を感じる作品です。読み易さと読み難さが同居しています。構造は平易ですが、日本語に韓国語のルビが振ってあったり、その逆であったりする細部の表現には最後まで馴れませんでした。地名、モノ、文化的なちょっとした違いに読み難さは宿ります。同じを意識するか違いを意識するか最後まで定まらないままでしたが、それが作者の意図に沿った読み方なのかも知れません。政治思想が語られるわけ2020/08/29

James Hayashi

31
朝日新聞夕刊に連載していたものであるが、構想が広がりすぎ2年で終わらず、打ち切りになったものを「新潮」で完結されたもの。著者の祖父を中心とした親子3代に渡る大河小説。朝鮮人が日本の軍属として戦争にとられたり、女性は騙され慰安婦として働かされるなど痛い記述。時代が違う。背負っているものが違う。生き方も違う。業の深さの様なものも感じた。あまりにも多い擬声語にへきへき。2019/10/13

hakootoko

6
単行本のでかさと内容によりもはや本というより墓。2021/06/03

amanon

5
八百頁以上の大部で、その大半が日本占領下での韓国人の凄惨な状態。にも拘わらず、それ程陰々滅滅とした印象を受けないのは、主人公李雨哲が走る際の描写、特にその時の独語と息遣いの擬態音によるものか。それに、不倫、離婚、重婚などを繰り返しながらも、そのダメンズぶりはあまり描かれず、それに振り回され、恋敵へのの憎悪をたぎらせる女性の描写に重きがおかれるというのも、何とも不思議。しかも、それが親の代からというのだから筋金入りか。そして金本英子が慰安所に売られていく過程とその顛末には、旧日本軍が犯した罪の深さを再認識。2025/01/23

takao

4
ふむ2024/03/15

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