内容説明
よみがえる死者、歌う骨、歪む時間―21世紀の文学を予感させる衝撃の幻想空間。圧倒的な筆力で《大地と共同体》に挑む。三島由紀夫賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
乱読999+α
7
表題作を含む4つ中編集。表題作は三島賞を受賞。死後200年経つと死者も生者も、本家分家かまわず一族郎党、親類縁者他諸々の人々が一堂に会する摩訶不思議、奇妙奇天烈な法要が執り行われる。その様を破壊的な言葉で書き表しているのだが、それは土地、家、家族、祖先等に縛られた日本的なものへの痛烈なアイロニーなのか?それともオマージュなのか?笙野ワールドにドップリ浸かり、カオスの中に置き去りされた。読み応えはあったが、私の脳内も混乱を来して収拾がつかなかった。w 2018/06/03
踊る猫
6
表題作も凄まじいが、「アケボノノ帯」もなかなか忘れ難い。私が幼い頃に同級生が授業中に小便を漏らしたことを想起させてくれた(裏返せばこの二編以外は今ひとつだった)。これまで大して笙野氏の作品を読んでいないのでこれといったことはなにも言えないが、キーワードは「身体感覚」と「子どもであること(親子の複雑な関係)」なのではないか。読みながら身体を丸ごと使って読んでいるような疲労感(決してネガティヴな意味ではなく)と、後は「母と子」という『なにもしてない』から描かれて来たテーマが受け継がれているなという印象を抱いた2016/04/13
rinakko
4
再読。2016/09/15
たなしん
4
先祖の霊が一堂に会する表題作は時空も歪めありとあらゆる超現実的趣向が氾濫する小説だがこれがドタバタの世界。考えてみれば先祖の霊と意思疎通など図れるわけがなく知っている人間の霊ですら各々わけのわからないことを好き勝手やるに違いないのだ。狂騒じみた想像力は留まるところを知らずしまいには家を蒲鉾にして食べてしまうのだが、「それからも時々、買い置きのケシゴムが全部蒲鉾になるという程度の事なら起こった。」というのだから笑わずにはいられない。傑作。他三編あるが、わからなさが心地良いこの妙な感じは体験する価値ありです。2012/07/19
ホレイシア
4
大昔のご先祖に会うの、純粋にやってみたい。機会があったら絶対参加だ。2008/01/02
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