酒仙

酒仙

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 216p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103953012
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

一文無しとなった旧家の御曹司・暮葉左近は、世をはかなんで死のうとしたところを、「蓬莱酔八仙人」の一人・鉄拐李に助けられる。徳利真人として蘇った左近は、日々清らかな酒を飲んで酒仙の道に精進する。ある時は「龍宮」で泡盛の古酒を、ある時は崑崙山の仙酒竹葉青酒を味わい、そして甲州勝沼の葡萄酒ルバイヤートから、果ては洞庭君の秘蔵酒龍涎香にまでも酔いしれる。そんなある日、邪悪な酒〈魔酒〉を醸す酒蔵業主・三島業造が目の前に現われて―。バラモン教の祭式、西方の三博士から哲学ギャグまで盛り込んだ、抱腹絶倒、酩酊確実の酔っぱらい小説誕生。第5回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フク

17
図書館。酒に溺れる(物理)という文句に引かれて読んだ。強かに酔って見た夢のよう。 〈飲みたい時が美味い時〉これは本当に大事だと思う。2021/04/12

斑入り山吹

5
とんだアル中だ。とにかくおいしい中華が食べたくなって困った。読みながらおいしいお酒がやたらと飲みたくなって困った。でもわたしは吾妻ひでお『アル中病棟』を愛読しているので我慢する。ある意味壮大で高尚な追求の物語であった。いやはや。読んでいて、田島征彦『じごくのそうべえ』を思い出した。それから有能で若くてきれいな娘がどんどん出てくるノリが野田昌宏の銀河乞食軍団シリーズのおねじっ子を思い出した。まあそういうわけで、感動した、というより呆れたという方が近く、うーん、著者の翻訳物の方がわたしには面白いなぁ、と。2015/06/08

yuzuriha satoshi

2
身上を呑み潰した暮葉左近は「酒仙・徳利真人」として再生する この世を美酒で満たすため「聖酒変化」を呼び起こすため西へ東へ酔いに任せてとびまわる 立ちはだかるは「魔酒」を醸す三島業造一味 甲斐の国葡萄酒の里での最終決戦が始まる なんて 実のところ西へ東へとは飛び回らない 東京下町と千葉とか山梨あたりをウロウロしておしまい もう少し脇道エピソードが欲しかったなあ 徳利真人の現世との関わりも希薄で残念2011/07/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/194583
  • ご注意事項

最近チェックした商品