内容説明
戦中派中の戦中派の気概で綴る。太宰治の本当の晩年、三島由紀夫の壮絶なる逆説。忘れ得ぬ人々への鎮魂―。そして。イラク紛争など数々の、どうしても書き残さねばならなかったこと。
目次
イラク征伐
パブリシティにおける「三島由紀夫の死」の研究―全くの試論として
『如是我聞』と太宰治
『斜陽』のころの太宰さん
太宰治著『斜陽』
二人の女性
太宰治の魅力
玉川上水の死
山崎富栄の日記
『斜陽』担当編集者の立場から
太宰治と田中英光
ジャーナリストの条件―あまりに原則的、あまりに原則的な
「惑」の字
北極空路
パリに飢える―60人の日本人画家
「谷内さん」の「少年」の死
『あゝ同期の桜』―かえらざる青春の手記「まえがき」
加藤宏一君、ご苦労さま
師走の姉妹〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ピノコ
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多分、私の頭が悪過ぎて、ところどころ何を言わんとしているのかを理解できないところがあった。残念。 すんません、野平さん。。。2013/09/10
ひろふみ
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表題どおり太宰、三島について、新潮社の担当として著者が見聞きした想い出をつづる。求められてのことだろうが同じ話を繰返し違う媒体に発表。それをまたそのままに集めて載せるから、好意的に取れば、登場人物が既視感を抱く映画のような少し不思議な印象を持つ。野村克也は同じエピソードでも書く毎に表現が盛られていく、と書いたのは誰だったか(みうらじゅん辺り?)。2024/12/29